ウィローモスは、日本でもよく見ることができるコケの1種です。
自分も家から近い小さな公園で、自生しているのを見たことがあります。
といっても、お店で売られているような青々としたきれいな状態ではありませんでしたが・・。
池や川など、水辺の近くであればすぐに発見できると思うので、興味がある方は探してみては?
誰かの所有地であれば法律的にOUTだし、水槽に変なもの持ち込む危険性がある。
難易度
ウィローモスは、初心者でも容易に育てられるくらい低難易度です。
何もしなくても、勝手に増えていきます。
また、CO2はなくても可能ですが、少しでも添加してあげると成長速度が上がります。
また、低光量でも一応育てられますが、あまりにも弱すぎると光合成が出来ずに調子を崩してしまうこともあります。
調子は崩さないにしても、コケに覆われて見栄えが悪くなることがあります。
必要な光量は十分満たしていても、根元付近や陰になるところは光が届きません。
陰ができないように、しっかりトリミングしてあげるのが上手に育てるポイントです。
また、基本的に流木などに活着させてレイアウトするのが一般的です。
低床一面にウィローモスを敷き詰めたい場合は、平らなプレートに活着させてそれを敷き詰める方法があります。
しかし、底砂を使用している場合、底砂内の水の流れが滞りがちになります。
その結果、富栄養化・嫌気層の形成によって魚が病気になることがあるので注意が必要です。
豆知識富栄養化・・・
糞や枯れ葉などの栄養分が大量に水に溶け込むこと。
水質悪化とほぼ同じ意味。
嫌気層・・・
酸素が少ない低床の深いところ。
生体に有害な硫化水素を発生させる微生物が生活することから、アクアリウムでは絶対に作ってはいけないとされている。
このことから、底砂を使っていたり、定期的にメンテナンスが出来ない方は、ウィローモスを敷き詰めるレイアウトはあまりオススメできません。
また、ウィローモスは、モップのようにフサフサしているので、残りエサや糞などが非常に絡まりやすいです。
これもコケの原因になるので、注意してください。
プロホースで吸い上げるか取り出せる場合は、取り出してゆすぐなど定期的に掃除をするようにしましょう。
このように、ウィローモスの育て方自体は簡単で、難易度もかなり低いですが、育てる環境によってはコケが目立つ場合があります。
- 育て方は非常に簡単
- コケ予防のために頻繁なトリミングが必要
- 葉にゴミが絡まりやすいので、定期的な掃除を。
特徴
緑色の草体をしていて、育てる環境によっては色が薄くなったり、濃い色に変わるのが特徴です。
仮根は、焦げ茶色をしていて、調子が良いとしっかりとした太い根を伸ばします。
調子が良いのは喜ばしいことですが、目立つと汚く見えてしまいます。
「初めての方だと、枯れてしまったのではないか?」
と不安に駆られると思います笑。
また、レイアウトでは、流木に活着させるのが一般的な育て方。
木から生える沢山の葉を表現できます。
大きな流木に青々とした葉が生えた姿はとても美しいですよ。
石に活着させて育てれば、苔に覆われた石を表現することができます。
ウィローモスを活着させた流木と組み合わせると水槽内を「暗く深い森の中」、例えるなら屋久島のような雰囲気を作ることが出来ます。
また、生命力が強く成長スピードも非常に早いのも特徴のひとつ。
環境が合えば簡単にウィローモスを増やすことが出来ますよ。
さらに、トリミングをすればするほど、より密度の高いウィローモスが作れます。
隙間なく生い茂ったウィローモスは、本当に美しいです。
ただ、密度が高くなればなるほど、汚れも溜まりやすくなります。
定期的にプロホースなどで、汚れを吸い上げてあげないとコケが付着したり最悪の場合、枯れてしまうことがあるので注意が必要です。
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ウィローモスの葉は柔らかく、特に新芽はとても柔らかいのも特徴のひとつです。
そのため、エビにとっては美味しいエサです。
あまりにも食害がひどい場合、エビを減らすか水槽を大きくするなど何かしら対策が必要になります。
また、ウィローモスにコケが生えてきたからといって、コケ駆除の薬品を使うのは絶対禁止。
ウィローモスもコケの一種なので、一緒に枯れてしまいます。
コケが一部に付着している程度であれば、トリミングで対処しましょう。
コケが全体に覆われている場合は、状態の良い部分だけを選別して、新しく巻き直しましょう。
育成データ
名称 | ウィローモス |
---|---|
学名 | Fantinalis antipyretica |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
カテゴリ | 活着系 |
水質 | 弱酸性〜弱アルカリ性 |
硬度 | 0〜6 |
光量 | 1灯 |
CO2 | 添加無しでも可 |
価格 | 1パックで¥800〜¥1100 |
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- 育てる環境によって色がちょっと変わる
- 仮根と呼ばれる活着用の根を伸ばす
- 成長速度が早い
- ウィローモスの新芽は柔らかい
植え方(活着方法)
自然界では、地中に根を張って育つ水草ではありません。
仮根と呼ばれる茶色い根のようなもので流木や石に活着して成長しています。
なので、水槽内でも表面がザラザラしているモノや流木、石などに活着させて使います。
活着の方法
- 1~2cm程にハサミで切り刻んで、活着させたいものの上に薄く敷きます。
この時、霧吹きを使ってウィローモスが乾燥しないように注意しましょう。 - 釣り糸などで5mmくらいの隙間が出来るように巻きつけていきます。
- はみ出た部分があると、成長した時に長さにムラが出来るので、はみ出した部分を軽くカットします。
- 水を張ったバケツで軽く濯いでから水槽にいれます。
濯がないで入れると、水槽に入れたときに固定が甘かったウィローモスなどが散らばってしまうことがあります。
トリミングの仕方
活着させたものが取り出せるなら水槽から取り出して、水を張ったバケツの中でざくざくとカットしてください。
ぎりぎりまでカットしてしまって大丈夫です。
最後に。新しくバケツに水を張りなおして、軽く濯いでから水槽に戻してください。
もし、取り出せない場合、水槽内でカットします。
この場合、水中に散らばったり、フィルターに吸い込まれてしまう事があります。
散らばったウィローモスをすべてを除去するのは難しいですが、なるべく取り除くようにしてください。
カットしたウィローモスが低床に落ちると意図しない場所に活着してしまうことがあります。
ウィローモスの販売情報
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