オーストラリアンノチドメは、名前の通りオーストラリアに自生する水草です。別名オーストラリアンクローバーとも呼ばれています。
学名はHydrocotyle Tripartitaです。
この学名からとって「オーストラリアン・ヒドロコティレ」や「ハイドロコタイルsp」とも呼ばれています。
また、名前が長いので、アクアリストの間では「オークロ」とも呼ばれています。
それでは、オーストラリアン・ノチドメ(クローバー)の育て方について確認してみましょう!!
こんなに覚えきれん!!どれか1つに統一してくれ。
オーストラリアン・ノチドメ(クローバー)の難易度
オーストラリアンノチドメをただ育てるだけであればそこまで難易度は高くありません。しかし匍匐させて使う場合は難易度がガクッと上がります。匍匐する前景草は、光量が必要な水草が多いので仕方ないですね‥。
この水草は匍匐させて使う事が多いので、オーストラリアンノチドメの難易度は普通よりもやや高いと言って良いでしょう。
それでは、難易度についてもっと具体的に解説していきます。
匍匐させて使う場合は難易度が高い
普通に育てる分には低光量で肥料・co2無しでも可能ですが、匍匐させたい場合は、高光量・高co2が必要になります。
光量が弱すぎたり影が出来てしまうと、立ち上がろうとしてしまうので注意が必要です。
さらに光量が不足すると、葉の淵の部分から黄色く変色することがあります。
ただ光量・co2を要求する分、成長もとても早く環境が整っていれば、簡単に低床一面を覆うほどの量になります。
オーストラリアンノチドメを匍匐させるにはとにかく光量を重視しましょう!
ちなみに肥料はあまり必要ないので、ソイルでも砂利でも育てることができます。
ソイルを使う場合、逆に富栄養化に注意ですよ!
20度前後の低温を好むくせに日本の冬くらいの寒さは嫌い
オーストラリアンノチドメは、20度前後の低温が一番調子が良いです。
…が、極端に寒い環境だと葉が変色してしまうことがあります。
オーストラリアって日本よりも暖かいイメージがあるし、氷点下になるような気温はあまり耐性がないのかもしれませんね。
できれば、ヒーターを使って水槽が冷たくなりすぎないように注意しましょう。
他の水草の根に絡むので引っこ抜く時は注意!
見た感じヒョロヒョロで根張りはあまり強くない感じがします。
根っこも長いけど、そんなに太くありません。
ですが、這おうとする性質があるため、引き抜こうとすると低床を巻き上げてしまいます。
しかも、隙間があればそこに入り込もうとするので、別の水草によく絡まっています。
引き抜いたら一貫の終わり…。絡まった水草ごと引っこ抜けてしまうことも…。
なので、間引く時は根が伸びる前に早めに抜くか、根元付近でカットしてしてしまいましょう。
ヤマトヌマエビを入れる時は食害に注意!
葉は柔らかい!というほどでも無いのですが新芽は要注意。ヤマトエビなら余裕で食べられる硬さです。
ただ、大きい水槽であれば、気にするほどではありません。
私の水槽でも一緒に入れていましたが、問題ありませんでした。
小型水槽の場合は、注意したほうが良いかもしれません。
水草の数が少ないので「あ、ここ食われてる・・」みたいに結構目立つかも。
対策としては食害をしにくいミナミヌマエビがおすすめ。
小さいので、コケ取り能力はヤマトヌマエビに及びませんが、数がいればそれなりに効果があります。
あとは、思いっきって60cm水槽にしてみるとか?
複雑に絡まり合うことで水が淀む
低床を這うように絡まり合いながら増えるのが魅力ですが、複雑に絡み合ったオーストラリアン・ノチドメは水の流れを滞らせます。
水の流れが悪くなると、水槽は淀んでしまいコケが発生しやすくなります。
もしそのまま放置しておくと周りの葉や別の水草にまで広がってしまうので、コケが生えた葉(特に黒髭苔)がある場合はすぐにトリミングしましょう。
また水が淀むと魚の病気も起こりやすくなります。百害あって一利なしですね!
淀みを防ぐために、少し間引いてあげるのも対策の1つですよ。
オーストラリアン・ノチドメ(クローバー)の特徴
グロッソスティグマのように底床に潜り込むほど強く這おうとはせず、低床から少し浮くように這うのが特徴。
クリーバーの葉が低床一面に広がったレイアウトはグロッソスティグマとは違った可愛らしい水槽を作ることができますよ。
黄緑色のオーストラリアン・ノチドメの上を優雅に泳ぐ熱帯魚の姿は、水草の美しさをより際立たせてくれるはず。
そんなオーストラリアン・ノチドメ(クローバー)ですが、特徴についてもっと具体的にチェックしてみましょう!!
オーストラリアン・ノチドメを水槽に植えるならどのあたりが良い?
前景草として植えたり、流木や石に蔓を絡ませたように植えたり、といろんな使い方ができます。
なのでレイアウトによっては、あえて立ち上がらせることで中景にも植えられます。
ただ後景は微妙かも?
ひょろひょろとした草体なので、後ろが透けちゃってみすぼらしい印象になっちゃうんです。
後景って一番後ろに植えるからバックスクリーン的な役割もあるんですよね‥。
オークロを上手く使うと、より「自然っぽさ」が作れてとても美しいですよ!
オススメの植える場所 | |
前景 | ○ |
中景 | ○ |
後景 | × |
オーストラリアン・ノチドメの魅力は石・流木を這うこと!
底床の上を普通に這わせるレイアウトも良いですが、オークロが真価を発揮する使い方は、流木や石の上を這わせること!
グロッソスティグマとかもちょっと登りますが、オークロほどガッツリ登らないんですよね。
この水草は底床から少し浮いて這う特徴があるのですが、障害物があるとその上を登って乗り越えようとするんです。
倒木にツルが巻き付いた感じのレイアウトとか、ちょっと廃れた感じの水槽を作るのに最適なんです。
ただし活着する系の水草ではないので、直接流木に固定するのはやめたほうが良いかも。
釣り糸で固定している方もいるみたいなので、なんとも言えませんが‥。
浮かせておくだけでも成長するくらいだし、意外と行けるのかな?私はやったことありません!
私は障害物の近くに植えていました。勝手に登るし、避けたら無理やり誘導すればOK!
本音を言うと巻くの面倒くさいんですよね。笑
木に生える葉を表現する水草にはウィローモスやミクロソリウム、アヌビアスなどがありますが、木を伝う蔓(ツル)を表現する水草ってあまりないんです。
そういう意味では、オークロは唯一無二の水草といってもいいですね!
オーストラリアン・ノチドメ(クローバー)と相性の良い魚は?
どんな魚とも相性が良いですね!
ただ、私だったら無難にカージナルテトラやネオンテトラを使うかな?
普通すぎるか・・?いや、オークロは特徴的な熱帯魚よりも「普通」の魚のほうがちょうど良いんです!個人的に!
あとアクセントとしてブラックファントムテトラも良いですね!
個人的な意見ですが、ラスボラ・エスペイとかグッピーなどのコイ系よりも、テトラ系のほうが相性が良い気がします。
オーストラリアン・ノチドメ(クローバー)と相性の良い水草は?
茎がひょろひょろなので、みすぼらしさを補う水草と相性が良いかも?
例えばブリクサショートリーフみたいなテープ状の水草ですね!
ヘアーグラスみたいな繊細な水草とも相性が良いですよ!
私だったら前景草にグロッソスティグマと前景~中景にオーストラリアンノチドメを使いますね!
グロッソスティグマの間からひょっこり顔を出す感じと流木を登る感じのレイアウトが作れますよ。
グロッソのみの絨毯よりもアクセントの効いた絨毯になって、ワンランク上の水槽になるはずです!
育成データ
名称 | オーストラリアン・ノチドメ |
---|---|
学名 | Hydrocotyle cf. tripartita |
難易度 | ★★★☆☆ |
カテゴリ | 前景草 |
水質 | 弱酸性〜中性 |
硬度 | 0〜6 |
光量 | 3灯以上 ※1灯でも可 |
CO2添加 | 1滴/3秒 ※無しでも可 |
価格 | 1パック¥690~¥1,000 |
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オーストラリアン・ノチドメ(クローバー)の植え方
ポットまたは束で購入することになると思いますが、一番最初にバケツなどで軽く濯いでゴミを軽く落として起きましょう。
次に、苔が付いている株や枯れてかけている(枯れている)株をカットします。
根っこも植えるときに邪魔になるので、短くカットしてOKです。
そして、このままでは長すぎて植えにくいので、何株か分割します。
節目と節目の間をカットしちゃう感じですね。
ポイントは最低でも2節以上は残しておくこと。
オークロはとっても浮きやすいので、ストッパーの役割になる節目を少しだけ残しておきます。
いよいよ植えていくわけですが、密に植えるのはNG。繁殖力が強いので少量でも十分に増えます。
また、水上葉の場合は途中で水中葉に変わります。この時、1度全ての葉が枯れてしまいます。
なので水中葉がポツポツと出始めたら、バッサリとトリミングしちゃいましょう。
- 植えやすいように最初にトリミングしておく。
- ストッパーを作っておく。
- 水上葉の場合、水中葉が出始めたら1度トリミングする。
オーストラリアン・ノチドメ(クローバー)のトリミングの仕方
オークロのトリミングは、芝を刈り込むようにざくざくとトリミングするだけでOK。この時、根元の部分は残しておきましょう。
株分けや間引きたい場合、間引きたい節の節と節の間をカットして引っこ抜きます。
注意点は、全ての株がランナーで繋がっているので、1本抜くと次々と抜けてしまいます。
少しづつ慎重に引っこ抜くようにしましょう。
- ザクザクとトリミングする場合は、根元の部分を残しておく。
- 引っこ抜く時は慎重に!!
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