Aquarium Library

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肥料を制するものは水草を制す!おすすめの肥料はコレだ!

2020/07/10

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アクアリウム初心者の方にとって、水草の育成はとても難しく感じますよね。

水の外で育つ植物は、コケることもないし、太陽光があるから照明を買う必要もないし・・。
CO2だって添加する必要はありません。

その反面、水中で育つ「水草」は、すべて私達が用意しなければなりません。

その中でも特に問題になるのが「肥料」です。

ちっちゃな水槽の中では、栄養不足になる場合が多いんです。
だからといって、普通の植物のようにバンバン肥料をあげたら、「コケ」に覆われてしまいます・・。

ここらへんの調節は、正直私ですら難しい・・。
何回も失敗した経験があります。

そこで、今回は肥料について、ひいては「栄養素」について解説します!
また、栄養素毎におすすめの肥料もご紹介します!

画像とかでよく見るモサモサ生える水草は圧巻だよな。
育てるだけなら誰でもできるが、「美しく育てる」のは熟練した技術が必要だぞ。
肥料の見極めがすっごく難しいんだ。

 

三大栄養素とその他の栄養素

水草に必要な栄養素はたくさんありますが、必要な量の比率は概ね決まっています。

特に一番重要な栄養素は「窒素」「リン」「カリウム」の3種類で、これを「三大栄養素」と呼ばれています。

また、3大栄養素の次に重要な栄養素が「カルシウム」「マグネシウム」「硫黄」の3種類です。
それ以外に少しだけ必要な栄養素が「」「」「亜鉛」「マンガン」等となります。

必要な栄養素が本当に多い事がわかりますよね・・。
しかも厄介なことに、どの栄養素も重要な役割を持っているんです。

つまり、どれか一つでも不足すると「水草が綺麗に育たない」。
時計の歯車のように、ひとつひとつとっても重要な役割があるんです。

それでは、より具体的に解説していきます。

水草の成長に欠かせない窒素

不足すると、葉が小さくなったり古い葉が黄色く変色したりします。

基本的に、枯葉や糞、餌の食べ残しなどから供給されますが、要求量が一番多い栄養素なので、水槽の環境によっては与えてあげたほうがいい場合があります。

もし、不足気味だと感じたら、思い切って追肥してあげると、調子が戻ってくれるかもしれません。
逆に過多気味になると、水質が悪化し苔の発生に繋がるので、注意が必要です。

 

おすすめ肥料

WATER PLANT FERTILIZER(水草用肥料)(アクアフローラ)
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特徴

水草が多い水槽や肥料を多量に要求する水草(グロッソスティグマロタラ系など)が植えてある場合、不足することがある窒素。

この肥料は、窒素が多く含有されているので、不足分をしっかりカバーすることができます。
窒素以外にもカリウムやマグネシウム、ホウ素なども含有されています。

使い方は、固形肥料なので、低床に埋めて使用します。

また、液肥のように一度に「多量の肥料分が溶け出す」といったことはありません。
環境にもよりますが90日から半年ほど安定して長期間供給することができます。

一気に溶け出さないため、コケに覆われるといった失敗も起こしにくいのが特徴のひとつです。

メリット
  • 遅効性(徐々に効果が現れる)
  • 根から吸収するタイプの水草に非常に効果的
  • コケの大量発生が起こりにくい
デメリット
  • 崩れやすい
  • 売ってるお店が少ない(輸入品)
  • 数の割りに値段が高い
注意点

水槽内でも餌等から多く供給されます。
そのため、水草が少なく生体が多い水槽だと窒素過剰になることがあります。

不足分を見極め、様子を見ながら、慎重に添加しましょう。

また、水槽立ち上げ時と同時に添加は、とても効果的。
ただし、栄養系ソイルを使用している環境だと、過剰になる場合も多いです。

慣れるまでは、立ち上げと同時に使用しないほうが良いでしょう。

追肥する場合は、根の近くに埋めて使用しますが、あまり多く添加してしまうと肥料焼けや窒素過剰になることがあります。
様子を見ながら添加するようにしましょう。

リン

不足すると根の成長が妨げられたり、古い葉が黄色くなったりグロッソスティグマの様に横に這う植物が上に伸びようとします。

成長するには欠かせない栄養素ですが、枯葉や糞・食べ残し等から供給されるため、基本的に追肥は必要ありません。

逆に過多気味になると、非常に厄介な髭コケが発生しやすくなるので、注意しましょう。

 

カリウム

不足すると葉が黄色くなったり葉が折れ曲がったり(萎縮)葉が黄色や白色になったりします。
また、症状が進行すると、葉に穴が空くこともあるようです。

水槽内では枯葉や魚の死骸から供給され、水換え時にも多少供給されます。

よくカリウムは、水槽内では発生しないと言う方がいますが、それは間違い。
枯れ葉を水槽の外に捨ててしまって、窒素やリンよりも供給量が少ないだけです。

ただし、窒素に次いで要求量が多い栄養素なので、水槽内では不足気味になりがち。

しっかり追肥する必要があります。

過剰に添加すると、三大栄養素以外の栄養素の吸収が阻害されます。
症状としては、

  • 新芽が矮小化(カルシウムの吸収が阻害される)。
  • 這う水草が立ち上がる。

など、微量元素が不足した時と同じような症状が見られます。

追肥料は多め、ただし過剰に追肥しないこと。

もし、カリウムを中心とした成分の肥料を与えていて、調子が良くならない場合、カリウム過多の可能性があります。
量を減らしたり、場合によっては中止して様子を見てみましょう。

追肥のし過ぎで、カリウム過多になっている人が多いような気がするので注意してください。

かくいう俺も、カリウム追肥しまくった経験があるぞ。
カリウムは不足するって言われてるし、たくさんいれちまうんだよなー。

 

おすすめ肥料

イニシャルスティック
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特徴

水草の成長に必要な3大栄養素の1つであるカリウムを多く含有しています。
自然に供給されることのない微量元素の鉄やマンガンも配合。

使い方は、低床に埋めて使用します。

また、液肥のように一度に多量の肥料が溶け出すといったことがなく、少量で長期間安定して供給することができます。
一度に溶け出さないため、コケに覆われるといった失敗も起こしにくいのも特徴のひとつ。

不足しがちなカリウムを集中的に添加できる優秀な肥料のため、非常におすすめできる肥料です。

メリット
  • 遅効性(徐々に効果が現れる)
  • 根から吸収するタイプの水草に非常に効果的
  • 鉄分も含んでいるため、赤くなる葉に効果的
  • コケの大量発生が起こりにくい
  • 安い
デメリット
  • 遅効性(すぐに効果が現れない)
  • 底砂からはみ出していると水に大量に溶け出すことがある
  • 投入後、急いで埋めないと水に溶けてしまう
  • 根から栄養を吸収しない水草にはあまり効果が見られない
 注意点

水槽立ち上げ時に埋めるのが効果的。
ただし、水草が根付くまで、肥料の吸収ができないため、苔に覆われることがあります。

慣れないうちは、立ち上げ時に使うのは控えたほうが良いでしょう。

追肥する場合は、根の近くに埋めて使用します。
あまり多く添加すると、
肥料焼けやカリウム過多になることがあります。

様子を見ながら添加するようにしましょう。

 

炭酸カリウム 50g
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精製水500ml

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特徴

液肥タイプのカリウム肥料になります。
一番の特徴は、単体で使うのではなく水(精製水)で薄めてから使う点です。

カリウム50gに対して500mlの液肥を作ることができます。

1日3ml使用したと仮定すると167日分です。

このように価格がとても安いため、お試しでカリウム肥料を使いたい方にもおすすめです。

また、液肥タイプになるので、即効性が高く比較的早く効果を実感できます。

メリット
  • 価格が安い
  • 液肥タイプなので即効性がある
  • 葉から吸収するタイプの水草に非常に効果的
デメリット
  • 作るのが多少手間
  • 使いすぎるとカリウム過剰になりやすい
  • 根から吸収するタイプの水草では吸収されにくい
注意点

水草が環境に適応するまでは、肥料の吸収が良くありません。

立ち上げ初期は使用を控えましょう。

どの肥料にも言えることですが、効果が出ないからといって、多く添加するのはやめましょう。
効果が出ない場合は、別の原因である可能性があります。

カルシウム

カルシウムが不足すると、基本的にカリウム過剰と似たような症状がみられます。
根が腐ったり這うはずの水草が立ち上がったりします。

水槽内では水換えや餌、枯れ葉、魚の死骸などから供給されます。

要求量が三大栄養素に比べると少なく、多すぎると水質を変化させてしまうことから、基本的に追肥の必要はありません。

過剰になると、水質をアルカリに傾け、硬度を上げてしまいます。

殆どの場合、カリウムの過剰追肥によって不足します。
カリウムの追肥を抑えるなどの対処をしたほうが良いでしょう。

 

マグネシウム

マグネシウムが不足すると、古い葉が黄色くなったり、リンや窒素の吸収力が弱くなるため、様々なコケがでたり、成長の鈍化が確認できます。
水槽内では、餌や水換えなどによって供給されます。

要求量があまり高くなく、水質をアルカリに傾け、硬度を上げてしまうことから、追肥の必要はありません。

カルシウムと同じく、殆どの場合がカリウムの過剰追肥によって不足気味になります。
カリウムの追肥を抑えるなどの対処をしたほうが良いでしょう。

 

硫黄

硫黄が不足すると、葉が黄色くなったり、水草の成長が鈍化したりします。
水槽内では、ソイルなどから供給されます。

三大栄養素の次に要求量が高い栄養分。
ただ、ソイルを使用している場合、十分な供給量を確保できるため、追肥の必要はありません。

また、過剰になると、生体(もちろん人間に対しても)・水草にとって猛毒の硫化水素を発生させることがあります。

そういった点からも、硫黄の添加は必要ありません。

 

微量元素

微量元素は、三大栄養素よりも要求量は少ないですが、水換え以外で水槽内に供給されるも少ない。
そのため、水草を多く入れている場合は必ず追肥しましょう。

ただ、定期的に添加してあげれば不足することはないので、そこまで重要視する必要はありません。

また葉が赤くなる水草がありますが、あれは微量元素の二価鉄によるもの。
赤みをもっと強くしたい場合は、二価鉄のみを与えてあげましょう。

注意点として、微量元素の一部は生物にとって毒になるモノもあるので、入れすぎには注意が必要です。

 

鉄が不足すると、新芽が黄色くなったり白化したりします。
水槽内では、ソイルなどから供給されます。

ソイルを使用している場合、成長に十分な供給量を確保できるため、追肥の必要はありません。

赤くなる水草が赤くならない場合、鉄不足の可能性もあります。
ですが、鉄分が過剰になると、カリウムやリン・微量元素の吸収を阻害してしまいます。

その結果、葉の萎縮が見られたり、コケ(特に黒ヒゲ)が出やすくなります。

 

赤みを強めるためには、光量やCO2が最も重要な要素。
追肥の前にこの2点を改善した方が良いでしょう。

 

不足すると、新芽が白化したりします。

水槽内では、水換えなどによって供給されます。

あまり要求量が高くなく、過剰に追肥をした時のほうが生体・水草にとって問題になることが多いです。
基本的に追肥の必要ありません。

過剰に添加すると、他の微量元素の吸収を阻害してしまうことがあります。

 

亜鉛

不足すると、新芽の成長が阻害され、節と節の間が短くなり新芽の矮小化がみられます。
水槽内では、水換えなどによって供給されます。

あまり要求量が高くなく、過剰に追肥をした時のほうが生体・水草にとって問題になることが多いです。
基本的に追肥の必要ありません。

過剰に添加すると、他の微量元素の吸収を阻害してしまうことがあります。

 

マンガン

不足すると、古い葉や活発に光合成をしている葉が黄色くなったり白化します。
水槽内では、水換えによって供給されます。

基本的に不足することはないため、そこまで重要視する必要はありません。

逆に、過剰になると、不足気味の時と同じような症状が現れます。

その他

他にも数多くの栄養素が必要になりますが、要求量が少なく基本的に追肥の必要はありません。

また、これら微量元素は殆どの肥料に含まれており、個別に添加する必要はほとんどありません。

 

水草の成長に欠かせない!「リービッヒ最小律」という考え方

水草に必要な肥料分には、リービッヒ最小律という法則が存在します。

これは、特定の栄養素だけ追肥しても、水槽内の最も少ない栄養素に合わせて吸収されるというものです。
現在では、CO2など様々な要素を取り入れられた考え方になっています。

また、それぞれの栄養素が互いに補うことがあるともいわれていて、このリービッヒ最小律は必ずしも定まるものではないとも言われています。

このリービッヒ最小律を簡単に説明するのに、ドベネックの桶という図があります。

ドベネックの桶

 

imge7b639d2zikazj引用元:plaza.rakuten.co.jp

これは桶を作っている板を栄養分・要因を表していて、水が植物の成長を表現しています。

つまり、一枚の板がどれだけ長くても実際に成長できる上限は一番短い板の高さまでになってしまうということです。

この法則から、自分の水槽が今どんな状態なのか改めて考えてみましょう!

肥料を制する者は、水草を制する!
「自分の水槽に不足している肥料分はなにか」これを見極めることができたら、どんな水草だって綺麗に育てることができるはずだ!
照明なんて、高いヤツ買っときゃ不足することはないからな。

 





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