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水草水槽のコケ対策の考え方と3つの対処法

2019/10/23

水草水槽をやっている方は、コケに悩まされている方も多いのでは?
かくいう私も最初の頃(今でもですが!!)はコケにだいぶ悩まされた経験があります・・。

そこで、そもそもなぜコケが出てしまうのか、私が思うコケ対策の基本的な考え方についてご紹介します。

アクアリストの天敵だよな。
でも俺たち魚にとってもコケはあまり美味しくないから嫌いだ。

コケは水草水槽のバランスが崩れると大量に発生する

コケは、どんなに頑張ってもどんな水槽でも少しは付着してしまいます。

それをメンテナンスによって排除することで、綺麗な水槽を保っています。

この時発生するコケの量としては「あー、コケが少し生えてきたなあ」くらいで、妥協できるレベルですが、なんらかが原因で一度水槽のバランスが崩れるとコケが大量に発生します。

バランスとは「ろ過能力と栄養分のバランスのこと」です。

水槽では、主に3つの要因でろ過能力が決まります。

1つがフィルターです。

これをもっと厳密に言うと、ろ過バクテリアの数がフィルターの持つろ過能力です。

2つめが「水草」です。

水草は水槽内にある栄養で成長するわけですから当たり前ですね。

そして、3つ目が憎き「コケ」です。

コケも水槽内の栄養を摂取して成長します。

バランスが取れた水槽というのは、コケに回る栄養分が少ない水槽のこと。

ですが、この3つのろ過バランスが崩れるとコケに回る栄養分が多くなります。

例えば、トリミングをすることで、水草のろ過能力が落ちると下の画像のようになります。

もちろん、もっともっといろいろな原因が複雑に絡み合って相互に作用していると思いますが、ものすごく簡単にいうとこういうことなんです。

コケを発生させないためには・・・・

水草によってコケが付着しやすい・しにくいはあると思いますが、ここでは「水槽全般」で書きます。

先ほども書いたように、コケというのは3つのろ過バランスが崩れると、大量に発生します。

なので、コケを発生させないためには、ろ過のバランスを適切に保つ必要があります。

よく「栄養系ソイルはコケが出る」「熱帯魚が多いとコケが出る」といわれますが、これは正しくもあり、間違いでもあります。

栄養系ソイルを使っているのに、そもそも水草の量が少なかったら栄養分が余ってしまいますよね。

すると水草が吸収しきれなかった栄養はコケに使われ、結果として「苔が大量発生」します。

水草の調子が良く、たくさん水草を植えてあれば、栄養系ソイルを使っても水草がしっかり吸収してくれるので、結果としてコケに回る栄養が少なくなります。

なので、コケを発生させないためにはろ過システムのバランスを適切に保ち、コケに回る栄養分を少なくする必要があるんですね。

生えてしまったコケ対策

おそらく、このページを見ている方の多くは、すでにコケが大量発生してしまっている方がほとんどだと思います。一番は、コケを生やさないことなのですが、とても難しいですよね・・。

そこで生えてしまったコケはどうやって対処するべきかまとめました。

生物兵器でコケを食べる

ある程度慣れてきた方は、エビやオトシンクルスといったコケを食べる生体を入れていると思います。

でもエビはエビでもミナミヌマエビは、予防する力はありますが、大量に生えてしまったコケに対しては非力な場合が多いです。
非常に厄介な黒髭コケは見向きもしません。

オトシンクルスに関しても初期に発生する茶苔以外はほとんど食べません。
そのため、アオミドロや藍藻といった厄介なコケには効果がないんです。

主にコケを食べる事で知られている生体

ミナミヌマエビ アオミドロの新芽など柔らかい糸状のコケ
オトシンクルス 茶コケや緑コケの新芽などガラス面に付着した柔らかいコケ
石巻貝 茶コケ・緑コケ・アオミドロなどガラスに付着するコケ全般
ヤマトヌマエビ アオミドロ・黒髭など糸状のコケ全般
ブラックモーリー 黒髭コケ・油膜・藍藻
フネアマガイ 茶コケ・緑コケ・アオミドロなどガラスに付着するコケ全般

私がオススメするすでにコケが生えてしまった水槽に入れたい生物兵器はこちらです。

エビ ヤマトヌマエビ
フネアマガイ・石巻貝
熱帯魚 ブラックモーリー

また、貝の中でも、石巻貝は汽水(塩水)の生き物なので、繁殖する力はありませんが、卵をガラス面に産みつけます。

なので、見た目やレイアウトが気になる場合は、フネアマ貝がオススメです。

レッドラムズホーンなどの貝は、淡水で大量に繁殖してしまうため、生物兵器として使うのは論外です。

薬品でコケを一網打尽にする

コケを枯らす薬品がいくつか販売されています。

アンチグリーン
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ガラス面に付着した茶ゴケ・緑ゴケ・藍藻、糸状ゴケ
アルジガード
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ガラス面に付着する緑ゴケ・茶ゴケを抑制
リン酸除去剤
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黒髭コケ・リン酸除去剤
木酢液
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黒髭コケ・アオミドロ

注意点として、薬品の使用は水草やエビなど弱い生き物に悪影響があります。

効果自体もあるのかないのかわからない商品も多いです。

また、緑ゴケや茶ゴケは生物兵器で簡単に対策できるので、薬品を使うほどでもないです。

そこで一番オススメしたい薬品が、木酢液です。

リン酸除去剤は使ったことがありませんが、コケに回る栄養分そのものを排除してしまおうという考え方で、木酢液は「対処」でリン酸除去剤は「予防」という感じですかね。

リン酸除去剤
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木酢液をぶっかけてコケを枯らせる

木酢液
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木酢液は、生物兵器でも対策が困難な黒髭苔に対してとても効果的です。

実際に黒髭苔に塗布すると、赤く枯れていくのがわかります。

赤くなった黒髭苔は、自然に分解されてなくなるかエビたちが食べてくれます。

さらに、少量の木酢液であればコケの予防・生体の病気予防・水草の発育など良い効果があると言われています。

実際に、野菜作りで木酢液を使うと、害虫を寄せ付けない効果であったり、野菜の成長を促したりする効果があると言われていて、積極的に使用している方もいます。

ちなみに私は、少量の木酢液を混ぜた水で、水換えをしています。

使い方

木酢液は、基本的に希釈させて(水に薄めて)使います。

水草によって、濃度は変わるのですが、葉が硬くて丈夫な水草である「アヌビアス・ナナ」「ミクロソリウム」は、短時間であれば原液でも問題ありません。

その他の柔らかい水草は、私は怖くてできませんが、だいたい2~3倍くらいでしょうか。

石や流木には原液をスポイトで吸い上げて、直接噴射しています。

  • 葉が硬い水草には、原液を塗ってすぐ洗い流す。
  • 柔らかい葉の水草には、2~3倍希釈して塗布。その後すぐ洗い流す。
  • 石や流木、機材などには、原液を塗布。
デメリット

・ものすごく臭い・・。

焦げ臭いというか、燻製させたものをさらに100倍くらい強くしたような匂いです。

指や服に付くと臭いが頑固にこびりついて、なかなか落ちません。

しかも、作業中に部屋にこぼしたら最後・・・。

よく拭いても3日くらいは臭いが残ると思って良いです。

・使い方に注意が必要

木酢液の使いすぎは、水質を変えてしまったりバクテリアが減ったり、最悪生体にも影響を及ぼします。

使いすぎには注意してください。

最後はやっぱり人の手で

やはり最終的には人力で対処するのが一番です。
コケが生えている葉はカットしたり、ガラス面に付着したコケはスクレーパーなどでそぎ落とすなどの定期的なメンテナンスが大切です。

コケがなくなるだけで、水槽がパッと明るくなって見違えるほど美しい水槽になりますよ。





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