アピストグラマsp.Inka50は「アピストグラマ・インカ」とも呼ばれ、別名を「アピストグラマ・バエンスィ」と言います。
発見されたのは2002年とつい最近のことで、ペルーで発見されました。
発見したのは日本人の松坂さんで50回目の採集で発見したために「Inka-50」と名付けられています。
それはアピストグラマsp.Inka50の飼い方についてチェックしてみましょう!
飼育難易度
アピストグラマsp.Inka50はいくつかの注意点を守れば難易度は低いです。
飼育に適している水質は「弱酸性~中性」ですが、アピストという種類の魚は低硬度でこなれた古い水を好むため、立ち上げてから時間が経った水で安定した水槽で飼育することをおすすめします。
弱酸性の低硬度の水質を維持するために、底床にソイルやピートを使うと、水質管理が楽になります。
ソイルは、水草の飼育をサポートしてくれるのでおすすめです。
また、比較的温厚な種ですが、喧嘩っ早い一面もあり、産卵後の稚魚の隠れ家、喧嘩防止のために水槽は一回り大きいものを用意しましょう。
アピストグラマsp.Inka50は、生餌や冷凍アカムシ、ブラインシュリンプや沈降性の人工飼料などなんでも食べてくれますが、古い餌だと「エロモナス症」にかかってしまう場合があるので、注意してください。
あまりにも古い餌は早めに交換しましょう。
特徴
オス・メスどちらにも体の後半部にくっきりとしたバンドがあり、オスは背びれ部分が伸び、尾びれにオレンジの縁がついているという特徴があります。
メスはオスと比べると一回りほど体が小さく、茶色がかって地味な色合いをしています。
ですが、オスもメスもとても美しく発色し、水草水槽との相性は抜群です。
特に、ヒレを広げて、フィンスプレッディングする姿は、より美しさが増します。
水槽内では中層~低層を泳いでいる熱帯魚です。
アピストグラマsp.Inka50の泳ぎは優雅で、せわしなく泳ぐ小型のカラシンとはまた一味違った美しさを持っています。
ただ、注意点として、餌を与えすぎると体型が崩れやすく、せっかくの美しさも台無し。
体型の崩れを防ぐために、餌の量を少な目にして、回数を増やす与え方がポイントです。
またブラインシュリンプを与えると色が揚がり美しい体色をキープすることができます。
一応活餌で、栄養価が高いため、稚魚の餌としてとても有効です。
アピストグラマsp.Inka50の繁殖を考えている方は、おやつとしてブラインシュリンプはとてもおすすめです。
飼育データ
名称 | アピストグラマsp Inka50 |
---|---|
学名 | Apistogramma baenschi |
難易度 | ★★☆☆☆ |
カテゴリ | シクリッド |
大きさ | オス約7センチ |
水質 | 弱酸性~中性 |
水温 | 25~27℃ |
寿命 | 1~2年 |
価格 | 1ペア匹 5,750円~13,360円 |
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繁殖
アピストグラマsp.Inka50はペアの相性がよければ、比較的繁殖しやすい熱帯魚です。
繁殖が可能になるとメスの体全体が黄色みが強くなります。
オスがヒレを広げフィンスプレッディングをしてメスにアピールします。
メスが認めたらカップル誕生です。
オス・メスともにテリトリーの主張が激しくなってくるので、混泳している場合は、低層の熱帯魚が攻撃されないか注意しましょう。
またペアの相性が悪いとオスがメスを追いかけまわし、ボロボロになるまで攻撃してしまいます。
なので、最悪の場合メスを別水槽に移して他のメスとのペアリングを行ないましょう。
また、アピストグラマsp.Inka50は単独飼育よりも他の熱帯魚と混泳させたほうがペアの絆が強くなる傾向がありますが、喧嘩などに注意が必要です。
メスは、シェルターや流木の影で卵を産みます。産卵床として、必ず水槽内に入れましょう。
アピストグラマは、子育てをする熱帯魚です。
メスは、卵を守るためにオスを追いかけるので、隠れ家は必須です。
場合によっては産卵後オスを別の水槽に移した方がよいでしょう。
混泳の場合、メスが卵を守るために他の熱帯魚を追いかけまわすことがあります。
もし、お互いにストレスになりそうなら、他の熱帯魚たちは別の水槽に移すことも考えましょう。
また水槽内の環境だけでなく、外部からの刺激も産卵に影響を与えます。
子育て時期のメスはとても神経質になっています。
大きな物音や振動にたいしてストレスを感じやすいので、できるだけ静かな環境を作ってあげることが大切です。
産卵後の卵の管理や稚魚の飼育方法
卵は水質の悪化・変化に大変弱いです。特に水質管理はしっかり行いましょう。
卵が孵化し、稚魚たちが泳ぎだしてからしばらくはメスが稚魚を保護しています。
ですが、同じ水槽にオスがいると、メスと一緒に子育てをすることがあります。
子育てをするアピストグラマは健気でとても可愛いです。親の愛すらも感じます。
稚魚の餌は、栄養価の高いブラインシュリンプがおすすめです。
大きさ的にも、稚魚でも食べることができます。
稚魚が孵化してから3ヵ月ほどで子育てが終了し、親と別の水槽で飼育できるようになります。
ある程度の大きさになって稚魚同士で喧嘩したり、いじめが発生するようになれば、別水槽に移すなどの対策が必要になります。
性格
アピストグラマsp.Inka50はシグリッドの仲間になります。
シグリッドは元々同種間での喧嘩が多い種類として知られていますが、アピストグラマは比較的性格が穏やかだと言われています。
ですが、気性が激しい一面もあり、縄張り意識も強いため同種間で小競り合いや喧嘩をすることも多いです。
小型の熱帯魚と混泳させることは可能ですが、場合によっては他の熱帯魚に攻撃することもあるので混泳させてからしばらくの間は、問題がないか様子を見てあげる必要があります。
他種では、なんとか混泳も可能ですが、上記でも述べたように縄張り意識が強いため、同種同士での複数飼育には向いていません。
他の熱帯魚と混泳させる場合でも基本的にアピストグラマsp.Inka50は1匹かペアでの飼育になります。
アピストグラマsp Inka50の販売情報
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執筆者:杠葉 狼(ゆずりは ろう)