アベニー・パファーは約3センチほどの小型淡水フグです。
自然界では、主に甲殻類を食べて生活しています。
混泳にはマジで注意してくれ!
今回は、アベニーパーファーの飼い方について紹介します!
アベニー・パファーの飼育難易度
飼育難易度はそれほど高く有りません。
ですが、凶暴な性格なため、混泳水槽では、トラブルメーカーでもあります。
例えば、他の熱帯魚のヒレをかじったり。最悪、死なせてしまうこともあります。
縄張り意識も強いです。同種同士でよく喧嘩をします。
ただ、性格には個体差があって、問題ない場合もあるぞ。
餌付けが苦手な方は飼育が難しい?
そして、一番注意してほしいことは、人工餌に見向きもしない点。
「お腹がすけば人工餌も食べてくれるだろう」と思っていると、そのまま痩せて、拒食症になって死んでしまいます。
一度拒食症になったアベニーパファーは、治ることはほとんど無いので、特に注意しましょう。
「餌付けがなかなかできない」なんて方は、少し飼育が難しいと感じるかもしれません。
生き餌・冷凍赤虫は好んで食べるので、人工餌に餌付けできるまでは利用しましょう。
オレなんて、赤虫も食ったことないのに!
フグ用の餌で「クリルグラニュール パッファー」という顆粒の餌が市販されています。
フグ用として作られているだけに、他の人工餌よりは食べてくれる確率が高いです。
餌付けが難しいなんて方は、試してみるのも良いかも?
クリルグラニュール パッファー 汽水ふぐ用 顆粒タイプ 13g スプーン付き→生産中止になったみたいです!
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ちなみに、ショップによっては、すでに餌付けがされている場合があるので、何をあげているか確認するのもありです。
チャームでは、生き餌以外にこのような人工餌を与えているようです。
ff series 「ff num21」 フグ用フード ひとくちクリル
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また、生き餌としてスネールもオススメ。
アベニーパファーがスネールを捕食する動画
水草についてくるスネールは繁殖力・生命力が非常に高いため、容易に増やすことが可能です。
別の小型水槽で繁殖しておけば、生き餌の代わりになってくれます。
フンの量が多いので、水質悪化に注意!
健康的なアベニーパファーは、とても大食漢で、糞の量がとても多い。
水質悪化の原因になるので、水換え頻度は少し多めにしましょう。
具体的な頻度は、環境によって大きく変わりますが、1週間に1回、3分の1が基本。
それでも水が汚れる(亜硝酸塩の量が多い)場合が多いので、1週間に2回と、回数を増やしてみてください。
慣れてくると、感覚でわかるようになるぞ。
少しでも水換えの手間を減らしたい場合、水草を植えると良いですよ。
オススメの水草は、ハイグロフィラ・ポリスペルマとアマゾンソードですね!
光量があまり必要無い上に、浄化能力が高いのでおすすめですよ。
中でもハイグロフィラポリスペルマは、成長速度がとんでもなく早く、コケに侵されにくい水草でもあります。
また、アベニーパファーは、眠る時何かによりかかるようにして眠ります。
そんなかわいい姿を観るためにも水草は必要ですね!
ちなみに、学生の頃合計10万以上貢いだことがあるぞ!
アベニーパファーの特徴
アベニー・パファーの特徴は、黄色と黒のマーブル模様です。
黄色い体色に浮かび上がる黒いマーブル模様は、フグ独特の丸みのあるフォルムと相まって、とても可愛らしい姿をしていますよね。
そしてアベニー・パファーのオスならではの特徴として、目の後ろ側に光るラインがあります。
この美しいラインは、成熟するとともに、輝きを増します。
メスはというと、全体的に丸みを帯びた体型をしています。
といっても、オスもメスも甲乙つけがたいとってもかわいい姿ですよ。
そして、アベニーパファー最大の特徴は、その独特な泳ぎ方。
ゴールデンハニードワーフグラミーのホバリングとは違った、ふわふわと水中を漂うような泳ぎ方をします。
可愛らしい見た目と、特徴的な泳ぎ方がアベニーパファーの魅力ですね!
一番の魅力は泳ぎ方でも見た目でもない?
アベニー・パファーの魅力はこれだけではありません。
実は、人にとても懐くんです。
毎日餌やりをしていると、水槽に近づくだけで向こうから寄ってきます。
懐いたアベニーパファーは、ピンセットから直接餌をあげることもできます。
飼育データ
名称 | アベニーパファー |
---|---|
学名 | Carinotetraodon travancoricus |
難易度 | ★★☆☆☆ |
カテゴリ | フグ |
大きさ | 約3センチ |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
水温 | 22℃〜28℃ ※推奨温度は25℃くらい |
寿命 | 約3年 |
価格 | 2匹で475〜800円 |
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アベニーパファーの繁殖
飼育も簡単であれば、繁殖も非常に簡単。
オス・メスのペアを一緒に入れている水槽では、勝手に産卵していることも。
ですが、繁殖をしっかり考えると小型水槽での飼育は不向きです。
産卵まで
アベニーパファーは、攻撃性・縄張り意識が強いため最低でも60センチ水槽は必要です。
目安として60~90センチ水槽で2ペア(4匹)程度。
喧嘩を起こさず、混泳させることができます。
水温は、通常の飼育水槽と同じくらい「25℃程度」に保ちます。
あとは、繁殖行動を行うまでじっと待つだけ。
オスがメスを追いかけるような行動をとります。
メスがオスを受け入れると、2匹がくっ付いて泳ぎだします。
そしたら、産卵用の水槽に移してください。
産卵用の水槽には、産卵床としてウィローモスやミクロソリウム等の水草を入れておきます。
無事、産卵が終了したら、親が卵を食べてしまうことがあるので、親たちは元の水槽に戻ってもらいます。
産卵後
アベニーパファーの卵は、約1週間程度で孵化します。
卵の入った水槽は毎日の水替えとエアレーションを行ってください。
エアレーション、水換えを怠ると、卵に水カビが付着することがあります。
無事、孵化したら、数日はヨークサックを食べるので餌は必要ありません。
稚魚のお腹についてるオレンジ色をした玉みたいなものがヨーサックです。
1週間くらい経ったら(ヨーサックが消えたら)、餌を与えます。
稚魚は、通常の餌は大きくて食べられないので、ブラインシュリンプや、赤虫を砕いた物を与えます。
砕いた赤虫は、水を非常に汚すので、こまめに水替えをしましょう。
ただ、体の弱い稚魚は、急激な水の変化が苦手。
水換えの量を増やすよりも、頻度を増やすようにしてください。
身体の大きさが親と同じくらいになったら、親と一緒にしても大丈夫です。
アベニーパファーの性格
基本的にアベニーパファーは小さいながらも性格が荒く、縄張り意識がとても強い熱帯魚です。
混泳している別の熱帯魚のヒレをかじったり、最悪の場合死なせてしまうこともあるくらいです。
特に、エビや貝は大好物で、すぐに食べられてしまうので、絶対に入れないようにしてください。
それ以外にも小型のカラシンはもちろん、底層を泳ぐコリドラスまで被害に遭うことがあります。
できるだけ単体で飼育した方が無難です。
どうしてもアベニーパファーと混泳させたい場合は、最低60センチの大きい水槽に水草等で隠れ家を作る(それでも危険かも)ようにしてください。
もちろん、個体によっては神経質なものもいたり、他の熱帯魚と混泳させてもほとんど攻撃しない者もいます。
アベニーパファーと混泳できるかどうかは個体の性格による部分が大きいです。
でも、攻撃性が高いってことだけは覚えておいてくれ。
アベニーパファーの販売情報
アベニーパファーが購入できるショップ情報はこちら!
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執筆者:杠葉 狼(ゆずりは ろう)