レッドファントムテトラの飼育難易度
レッドファントムテトラは透明感のある赤い体に黒のスポットが入ったとても美しい熱帯魚です。
水草水槽では赤い色が映えるので人気のある熱帯魚でもあります。
水質にはあまりうるさくなく、初心者でも簡単に飼えます。飼育難易度は低いでしょう。
注意点として、一度水質が悪化してしまうと、白点病・カラムリナス病に罹りやすい点に注意が必要です。
どちらの病気も市販の薬で治療できますが、白点病に罹った後にカラムリナス病に罹りやすいので注意しましょう。
特に、白点病は他の熱帯魚に感染することがよくあるので、白点病が出た水槽はしっかり薬浴させてください。
一番は発生させない事なので、しっかりと水槽のメンテナンスをして、病気にならない水槽を作りましょう。
レッドファントムテトラの特徴
レッドファントムテトラは赤くとても美しい体に大きなブラックスポットがありますが、養殖個体ではこの赤が薄くなる傾向にあります。
そのため赤というよりオレンジがかった赤い色の個体が多いのが特徴です。
ワイルド種は養殖個体よりも赤みが強く、「レッドファントムテトラ・ルブラ」「レッドファントムテトラ・リオメタ」という名前で販売されているものが多いようです。
養殖個体より色が鮮やかで希少な点から養殖個体よりも高い値段で販売されています。
レッドファントムテトラは群れる性質があり、単独飼育をすると神経質になりやすいので、5匹~10匹以上で群泳させるのが良いでしょう。
成熟するとオスはメスよりも背びれ・尾ひれが大きくなり、繁殖期に入るとヒレと体色の赤が強くなりメスよりも色鮮やかになります。
幼魚時にはオス・メスともに斑紋があるのですが、オスは成長するにつれこの斑紋が消えていきます。
原産地では小さな河川や森林河川など比較的流れの緩い場所で、水草の茂った場所を好んで生活していることや、そのボディの赤がとても映えるという点で、水草水槽との相性も抜群の熱帯魚です。
そのため、グリーンロタラ等の背丈のある水草を使い、自然に近い環境を作ってあげると体色も鮮やかになり熱帯魚・水草ともにお互いを引き立てあいます。
混泳も可能で、ブラックネオンやアフリカンランプアイといった小型の熱帯魚との混泳はレッドファントムテトラの赤い体色がより引き立ち、ちょっとしたワンポイント的な熱帯魚となってくれるでしょう。
また、弱酸性・軟水の水質で飼育することで色鮮やかな体色を維持することができます。
餌は市販の熱帯魚フードや赤虫など何でも食べてくれますが、口が小さいので与える餌が大きいようなら食べやすいよう砕いて与えましょう。
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レッドファントムテトラの繁殖
レッドファントムテトラの繁殖は難易度が高く、ワイルド種になるとかなり難しいです。
原産地のコロンビアにある河川の環境に近い状態を水槽内に作ることが繁殖への第一歩です。
産卵まで
卵を水中にばらまくため産卵床として、底にはウィローモスなど背丈の低い水草と、親魚の隠れ家としてグリーンロタラやミクロソリウムといった背丈のある水草も入れて、野生下の環境に近い状態にしておきます。
また、水質は軟水で弱酸性、pHを6.0前後の環境にするとより自然の環境に近づけることができます。
移す際はしっかり水あわせを行ってください。
ソイルを使うと、水質を弱酸性・軟水・に換える事ができます。
産卵が確認できたら、親が卵を食べてしまうため元の水槽に戻してください。
この時も、しっかり水あわせをしましょう。
また、なかなか産卵しない場合、一度に大量の水換えをすると産卵する事があります。
産卵後
卵は通常であれば48時間程度で孵化します。
産卵してからは、水換えの量を抑え、逆に水換えの頻度を上げてください。
なので、通常1週間3分の1の所を、3日に8分の1〜10分の1程度の水換えをしてください。
こまめに水換えを行うことで、卵や稚魚への負担を抑えつつ常に新鮮な水を保つことができます。
孵化直後はとても小さく数日はヨークサックを食べるので様子をみます。
泳ぎ出してきたようならインフゾリアか卵の黄身をすりつぶしたものを与え、その後はブラインシュリンプを与えます。
また、食べ残しは水質悪化の原因になるので、スポイト等で捨ててください。
稚魚の大きさが2センチ程度になれば親と同じ水槽にいれても食べられたりする事はありません。
レッドファントムテトラの性格
レッドファントムテトラは温和な性格で小型の熱帯魚との混泳も可能です。
しかし時折同種族間で小競り合いを見せることがあります。
レッドファントムテトラよりも大きな熱帯魚や肉食系の熱帯魚と同じ水槽に入れると食べられてしまうことがあります。
元々群れる性質があるため、1~2匹の飼育だと神経質になる傾向があり、飼育は最低でも5~10匹から行うのが良いでしょう。
臆病とはいかないまでもやや神経質な個体もいるので飼育時はなるべく流木や背丈のあるバリアスネア、グリーンロタラ、マツモなどで隠れる場所を作ってあげると落ち着いてくれます。
特にワイルド種では自然と同じ環境をつくることで落ちついて、体の発色も良くなるので隠れ場所となる水草はなるべく入れましょう。
隠れている時は近くを他の熱帯魚が通ると追いかけてすぐに戻るという行動をしますが、喧嘩をするようなことはありません。
詳細
大きさ | 約5cm |
水質 | 弱酸性〜中性 |
水温 | 23℃〜28℃ ※推奨温度は26℃くらい |
寿命 | 約4年 |
価格 | 10匹で¥1400〜¥2700 |
レッドファントムテトラの販売情報
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執筆者:杠葉 狼(ゆずりは ろう)