レッドテトラは、中南米のブラジルの主要な川「アラグアイア川」に生息している小型の熱帯魚です。
別名「ファイアーテトラ」とも呼ばれています。名前の通り、燃え上がるようなオレンジ色の体色をしているのが魅力ですね!
ちなみに、小型のオレンジ色の魚と言えば、ラスボラエスペイも人気ですよね。
ラスボラエスペイはコイで、レッドテトラは熱帯魚。飼育環境に合わせてどちらが最適か選びましょう!
それでは、レッドテトラの飼い方について確認してみましょう!
中二の魚と言えば、ブラックファントムも忘れちゃいけないな!
レッドテトラの飼育難易度
初心者でも飼いやすい熱帯魚で、小型の水槽でも飼育しやすいです。
レッドテトラの飼育難易度は低いでしょう。
ただ、水槽に入れた直後は水質や水温の変化で体調を崩すことが多いです。
どんな魚にも言えることですが、水槽に入れる際はしっかり水合わせをしてあげてください。
白点病・カラムナリス症に注意!
レッドテトラはストレスや水質悪化が原因で白点病とカラムナリス症という2つの病気にかかりやすいです。
どちらの病気も自然に良くなることはありません。
塩浴や市販の薬を使って早期に対処する必要があります。
特に白点病は他の熱帯魚にも感染するので絶対に持ち込まないように!!
対策法・対処法をチェックしておきましょう!
レッドテトラがかかりやすい病気を持ち込まないために・・・
水槽という狭い空間では、すぐ水槽全体に病気が広がってしまいます。特に感染力が強い白点病は注意が必要です。
管理が行き届いていないショップは、既に白点病等になっている魚が多くいるので購入するときは要注意!
私は、近くの某ホームセンターの熱帯魚コーナーによく行くのですが、なかなかひどい状態です。
水面に浮かんでいるまま放置されていたり、白点病にかかっている魚がいたり‥。
こういうところでは、絶対に購入しないようにしましょう。もちろん水草もダメですよ!
また、購入したときに熱帯魚・水草のトリートメントもやっておくのも良いかも。
熱帯魚のトリートメントには、塩浴がおすすめ。水が入ったバケツに0.5%の塩を入れるだけなので、とっても簡単ですよ。
私の場合ですが、魚を購入したらバケツに移して、水合わせと同時に塩浴もしていました。
だんだん塩分濃度が下がるので、追加で塩を入れたりしています。
あと、水草にも病気が付着している可能性があります。
水草の場合、スネールがオマケで入っていることがあるので「水草その前に」で撃退するのがオススメ!
水草のトリートメントについては、コチラの記事を参考にしてみてください。
とは言うものの、水質悪化にさえ気をつけていれば、水槽内で自然に病気になることはほとんどありません。
ど田舎アクアリストの救世主Charmで買うようになってからは、熱帯魚のトリートメントは一切していません!
信頼しているのもありますが、面倒くさいんですよね。早く入れたい。笑
Charmを利用し始めてかれこれ7年くらいかな?一度も病気の持ち込みがないので、しっかり管理できているんだと思います。
白点病・カラムナリス症の対処法
体に白い斑点がでる白点病は、感染力が非常に強い病気です。
水槽に持ち込まないのが1番良いのですが、万が一持ち込んでしまったら、しっかり対処しましょう。
白点病にはマラカイトグリーン系の市販薬がオススメ。飼育水の総入れ替えもしておくと安心です。
白点病にかかると、カラムナリス症にもかかることが多いので要注意。
カラムナリス症には「口ぐされ」「鰭ぐされ」「尾ぐされ」「鰓ぐされ」があります。
カラムナリス症の症状が見られたら、エルバージュなどの薬を使いましょう。
ちなみに、体が小さな魚の治療はすごく難しいです。
とにかく、水質悪化に注意しつつ、病気を持ち込まないように!!
上層~中層を泳ぐので餌の種類に注意!
レッドテトラは上層~中層を泳ぐ熱帯魚です。なので、水槽の底に沈んだ餌はあまり食べてくれない個体もいます。
早く沈む系の餌は発見できない場合があるので注意してください。
ただ、水槽という狭い空間では、経験上沈んだ餌もすぐに見つけて食べます。
導入直後は警戒して底の方でじっとしているので、逆に浮かんでいる餌は食べないかも?
また、口が小さいので、顆粒タイプの餌は食べづらいみたい。
口に含んでは吐き出してを繰り返して少しづつ食べているようですが・・。
これらの点から、私はフレークタイプの餌をおすすめしています。
フレークタイプの餌は、上層~下層まで幅広く対応しているので、見つけやすいんですよね。
沈み方もひらひらとゆっくり沈むので、食べるのが苦手な熱帯魚でも簡単に食べられます。
消化に良いから発色も良くなるし、簡単にふやけるから口が小さい魚でも食べられるし、良いこと尽くめ!
レッドテトラの特徴
約2センチと、ネオンテトラとほぼ同じサイズの小さな熱帯魚です。ネオンテトラと同じカラシンの仲間になります。
燃え上がるような鮮やかな赤色が特徴的なレッドテトラは、水草との相性も抜群に良し!
寒色系の緑と暖色の赤が見事にマッチしてくれるんです。
メインの魚としてはもちろん、アクセントとしても使える汎用性が高い魚なのも嬉しいですね!
そんなレッドテトラですが、特徴についてもっと具体的にチェックしてみましょう!!
特徴的なレッドテトラは特徴的なオレンジの体色が魅力!
レッドテトラの魅力はなんといっても特徴的な赤い(オレンジ)体色ですよね。
赤やオレンジは暖色系の色なので、目の錯覚から大きく見えます。だから少数飼いでも賑やかな水槽にしてくれるんですよ。
孵化して約1年くらいは、透明感と濃い赤みがありますが、だんだんとオレンジ色に変化してきます。
健康状態がよければ、さらに鮮やかな色合いになります。
新しい水を好む熱帯魚なので、水換えをこまめに行うと良いかも。
群泳するので複数飼いもOK!
数匹飼いでも存在感があるのが特徴ですが、複数飼いもオススメ!
群れる習性があり、群泳する姿は本当に圧巻です。水槽全体により統一感が得られて、誰が見ても「美しい水槽」になります。
といっても、環境に慣れてくると群れなくなります。
あまりおすすめできませんが、ちょっと獰猛な熱帯魚と混泳するとまた群れてくれます。
バラバラで泳いでいても、とっても美しい熱帯魚なので、無理に群れさせる必要は無しですよ!
レッドテトラと相性の良い熱帯魚は?
基本的にどの熱帯魚とも相性が良いです。メインの魚としても使えるし、アクセントとして数匹使うのもOK。
上層~中層を泳ぐので、特に餌の取り合いにならない下層を泳ぐ熱帯魚とも相性が良いです。
私だったら、グリーンネオンテトラをメインにして、アクセントとしてレッドテトラを使うかな?
グリーンネオンテトラは、カラシンの中でも小型な熱帯魚です。
大き目のレッドテトラが対になって、より魅力的な水槽にしてくれるはずですよ!
レッドテトラと相性の良い水草は?
膨張色であるレッドテトラと同じ膨張色である赤系の水草は、ちょっと微妙かも。窮屈な印象になっちゃうんですよね。
なので、赤系の水草を使いたいなら、あくまでワンポイントくらいにして、メインの水草は収縮色である緑系がおすすめ。
飼育データ
名称 | レッドテトラ(ファイアーテトラ) |
---|---|
学名 | Hyphessobrycon amandae |
難易度 | ★★☆☆☆ |
カテゴリ | カラシン |
大きさ | 約2cm |
水質 | 弱酸性~中性 |
水温 | 24~28℃ |
寿命 | 3~4年 |
価格 | 5匹で800円 |
Charmで購入する |
Amazonで購入する |
楽天で購入する |
レッドテトラの繁殖
レッドテトラを含むカラシン系の繁殖は非常に難しいです。繁殖は考えないほうが良いかも。
どうしても繁殖してみたいのなら、他の魚との混泳はNG。基本的にレッドテトラのみで飼育します。
本当はオス・メスをペアで飼育したほうが良いですが、見た目ではなかなか見分けにくいので性別は考えず、10匹くらいを繁殖用水槽に移動させましょう。
ちなみに見分け方は、若干メスのほうが丸みを帯びており、オスはほっそりとしています。
産卵用水槽を作る
カラシンの繁殖は、生息地と同じ環境を整えることが大切です。
なので、産卵用水槽を作るには、なるべく大きな水槽と、ブラックウォーターを用意する必要があります。
ブラックウォーターは、流木やマジックリーフからでる茶色いアクで作ります。
あと、産卵した卵を保護するために、産卵床としてウィローモスを入れときましょう。
これで準備は完了!もう一度言いますが、カラシンの繁殖は非常に難しいです。
根気よく、時間をかけて繁殖を目指しましょう!
産卵
カラシンの仲間は卵を水草や岩などに産み付けるのではなく、水中にばらまきます。
メスが水中に卵をばらまき、オスが卵に向かって精子を放出することで受精するのです。
ブラックウォーターでは、産卵したかどうか確認しづらいので、とにかく放置です!
もし、なかなか稚魚が発見できなかったら、大規模な水換えを行ないましょう。
刺激を与えることで、繁殖を促す効果も期待できますよ。
もし、稚魚が確認できたら、親が食べてしまうことがあるので、別の水槽に移動させます。
孵化したら、こっちのもの!あとは稚魚を育てるだけです!
稚魚の育成
レッドテトラは孵化したての頃は「卵のう(ヨーサック)」という栄養分の詰まった袋が体についているので、しばらくの間は餌をあげる必要がありません。
こんなやつです。
孵化してから3~4日ほど経つと泳ぎ出します。
卵のうもだいぶ小さくなっている(なくなっている)と思うので、そろそろ餌を与え始めましょう。
レッドテトラの稚魚は、口がとても小さいです。
なぼで、ブラインシュリンプやゾウリムシ、インフゾリアといった餌を与えます。
餌を与え始めると、水も汚れてくるので、適度に水換えも行いましょう。
成長してくると、もっと大きな餌も食べられるようになるので、体の大きさに合わせて冷凍赤虫やフレーク状の餌などを与えていきます。
またブラインシュリンプや赤虫ばかりあげていると、活餌しか食べない贅沢モノになる恐れがあるので、小さいときから人工餌に慣れさせておくと良いですよ。
レッドテトラの色揚げ方法
レッドテトラの魅力は美しい赤色の体色ですよね。発色が良くなれば、まますます美しい水槽にしてくれるはずですよ。
レッドテトラの色揚げには水換えを少し多めにして、消化に良い餌を与える方法があります。
新しい水を好むので水換えはちょっと多めに
レッドテトラは肥えた水よりも、新しく新鮮な水を好む魚です。
なのでより美しい体色にするには水換えの頻度を上げて、常に新鮮な水を供給する必要があります。
ただ水換えは魚にとって大きなストレス。新しい水を好むといっても、水換えが適当では調子を崩して逆に体色が悪くなってしまいます。
ストレスにならないように慎重に水換えを行なうのがコツですよ。
おすすめの水換えは点滴法です。
本当は魚の水合わせで行う手法ですが、私は水換えのときも点滴法で行っています。
色揚げ効果のある餌や消化に良い餌をあげる
色揚げ方法でよく言われているのが、色揚げ効果のある餌に変えることですよね。ただ個人的には、気休めだと思っています。
意味がないわけではないんだろうけど、今までいろんな餌を使ってて劇的に色が良くなったことは一度もありません。
消化に良いフレークタイプの餌に替えるだけでも十分です。
色揚げ効果と言いつつ、ただ消化に良い餌ってだけの商品もあるしな。
レッドテトラの性格
レッドテトラは温和な性格の熱帯魚です。他の熱帯魚と混泳しても、攻撃したりいじめるようなことはありません。
逆に混泳させる熱帯魚の性格が荒かったり、肉食傾向の強い種類だと、逆にいじめられたり、食べられてしまう可能性があるので注意してください。
混泳させる熱帯魚は性格が温和や大人しい種類を選ぶ必要があります。
レッドテトラの販売情報
レッドテトラが購入できるショップ情報はこちら!
Charmで購入する |
Amazonで購入する |
楽天で購入する |