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遠近法について:奥行き感を出す3つのテクニックと上級テクニックについて

レイアウト

水槽レイアウトにおいて、奥行き感は非常に重要な要素です。初めて水槽を立ち上げた時、なんかしっくりこないレイアウトになりませんか?

この「しっくりこない」の最たる原因は、水槽に立体感がないことにあります。平面的になっているんですね。
そこで、今回は平面的な水槽から立体的な水槽へと変貌させるテクニックを紹介します。

ちょっとだけ高さを出すだけで見違えるほど魅力的な水槽になりますよ。ぜひ試してみてください!

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遠近法の基本的なテクニック3つ

遠近法を使って、奥行き感を水槽内で演出できれば、初心者でも簡単に美しいレイアウトができます。

水槽内で使える遠近法3つをかを紹介します!

ソイルの盛り方を工夫して高さ(立体感)を出す

ソイルの盛り方をちょこっとだけ工夫するだけで、高さを出す事ができます。

やり方はかんたん!

手前は薄く敷いて、奥に行くにつれてソイルを高くするだけ。
これだけで、流木や水草を配置したときに奥行き感を演出することができます。

ソイルについて、詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

ソイルについて:ソイルの効果や使い方・種類について
ソイルとは水槽に敷く低床の1つで、肥料分が豊富に含まれている特徴があります。さらに水質を弱酸性に保ったり、硬度を下げる等の効果も持っています。 水草にとっても良い働きをしてくれるんですよ。 ただ、キューバパールグラスやパールグラ...

このソイルの盛り方は綺麗な水草水槽を作るうえでは必須のテクニックなので、必ず覚えておきましょう。

また、水草のトリミングでも、前面を低く後ろに行くにつれて高くなるようにトリミングすると、同じような効果を得られます。

特に有景草に有効な手法になるので、覚えておくといいかもしれません。

また、この動画のように、単純に後ろを高くするのではなく、右後ろ(左後ろ)を頂点に、山になるように盛ると窮屈感のない開放感のあるレイアウトができます。

水槽に高さを出す方法
  • ソイルは手前を低く、後ろを高くなるように盛る
  • 目の細かいソイルで高く盛ると硫化水素が発生する危険がある
中景草や後景草には根張りが強い水草が多いから、そういった点からもオススメな手法だぞ。

水草の「色」を工夫して立体感を演出する

大気中では手前のモノほどはっきり(色が濃く)見え、遠くのモノほど霞んで(色が薄く)見えます。

これは、大気中の空気には様々な微粒子が含まれているから。
例えば、雲ひとつない晴れた日に遠くの山を見ると、うっすら霞んで見えますよね。

この現象を利用して、色が濃いモノを手前に配置して奥に行くほど色の薄いモノを配置します。
すると目の錯覚から奥行き感を演出することができるんです。

水槽内で濃い色に使えるモノは、ソイル・流木・深緑系の水草(特に陰性植物)があります。

薄い色には、水色(バックスクリーン)・薄緑系の水草(特に陽性植物)があります。

陰性植物と陽性植物については、こちらの記事を参考にしてください。

陽性と陰性について:陽性の水草と陰性の水草の違いとは
水草は大きく分けると、光量を多く必要とする水草とあまり必要としない水草があります。 前者の水草を、陽生植物と言います。 色合いが薄く、成長がとても早いのが特徴。 後者の水草を、陰性植物と言います。 色合いが濃く、深みのある感...

ちなみにこの技法は、大気遠近法や空気遠近法とも言われています。

ソイルは暗い色(濃い色)を使う

濃い色は手前に配置すると言いましたが、ソイルも遠近感を出す上で重要な要素です。

ソイルってガラスに接している面から見えてしまいますよね。
厚く敷けば敷くほど目立ってしまいます。

特に前景部分。

当たり前ですが、水槽を後ろから見る人は少ないですよね笑。
前から観る方がほとんどだと思います。

つまり、ソイルを手前に配置しているのと一緒なんです!より遠近感を作りたいなら、暗い(濃い)色のソイルがおすすめ

膨張色に注意する

赤やオレンジは膨張色といって水草を大きく見せてしまう効果があります。

前景に使うなら良いですが、後景に赤を使う場合は要注意

メインの水草として使うのではなく、ちょっとしたアクセントとして配置するのがオススメ。
奥行き感を崩すことなく全体の色合いに動きを持たせることが出来きます。

ちなみに、青や緑は収縮色と言われ、実際よりも小さく見せます。

配置するモノの大きさの違いを工夫する

かなり昔に流行ったこんなゲームを見たことはないでしょうか?

これは、擬似3Dといって、2次元の絵を擬似的に3Dに見せるという技術が使われています。
ポリゴンがひとつも使われていないのが特徴です。

ポリゴンとは?

多角形の平面データを組み合わせることで立体感を生み出す。
ポリゴンの数が多ければ多いほどなめらかになる。

ポリゴンはデータ量が多いので、昔は疑似3Dが使われていたんです。
でも、なんで2次元の絵なのに3Dに見せることができるのでしょうか?

実は、「遠近法」が使われているからなんです。

手前を広くして、奥にいくにつれて狭くすると、目の錯覚から脳が勝手に奥行きがあると認識してしまうのです。

これを水槽内で表現できれば、奥行きを感を演出することが出来ます。

gizi3d

この画像の矢印方向に行くにつれてどんどん小さくします。
具体的に言うと、左右手前に最も大きい水草や流木を配置して、奥に行くにつれて小さい葉の水草などを配置します。

道を作るとより奥行きを感じられますね。

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少しレベルが高いテクニック

遠近法を作る一般的な方法を紹介しましたが、レイアウトコンテストで入賞するにはもっと高度な技術が必要になります。

そこで、レベルが高いテクニックの中でも特によく利用される方法を紹介します。

道を作る

先ほどの動画でもこのテクニックが使われています。

道を作ること自体は難しくはないですが、ソイルと砂が混ざったり、維持するのがとても面倒です。

なので、石で混ざらないようにせき止める方法が良く使われています。

最後に

水槽のレイアウトにおいて、奥行き感はおそらく、構図黄金比といった技よりも重要なファクターになるので、ぜひあなたの水槽にも遠近法という技法を組み込んで、より美しい水槽をレイアウトできるようになりましょう!

遠近法以外の技法も取得して、さらに上の美しい水槽が作れるようになると、アクアリウムの奥深さや、楽しさを感じることができるかもしれません。

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