トランスルーセントグラスキャット(フィッシュ)のトランスルーセント(Translucent)は半透明という意味で、キャットフィッシュはナマズという意味です。
つまり、半透明なガラスのナマズという意味になりますね。こう見えてナマズの仲間なんです。
生息地は、東南アジアのメコン川流域で、主に小さな虫やエビなどを食べています。
ガラスのような半透明な体色とかわいい触覚がなんともミステリアスな魚ですよね。
変わったお魚が大好きなあなたは、どんな子なのかもっともっと知りたくなっちゃいましたか?
それでは、トランスルーセントグラスキャットの飼い方について詳しくチェックしてみましょう!
俺は外にも出れないぜ‥。
トランスルーセントグラスキャット飼育難易度
トランスルーセントグラスキャットはとても丈夫な品種ですが、飼育難易度はちょっとだけ高め。
ただ、めちゃくちゃ難しいわけではありません。
アクアリウム歴が長い中級~上級者なら、簡単に飼育可能です。
餌は沈下性のものと冷凍餌・生餌がオススメ
人工餌の食いつきがあまり良くないので、生餌で餌付けが必要な場合があります。
また、水槽の中層付近が生活圏のため、浮上性の餌は見つけづらい傾向があります。できれば沈下性の餌がおすすめです。
特に冷凍アカムシやイトメは食いつきがとても良いです。おやつに与えてあげると喜んでくれます。
ただ栄養価が高く、嗜好性が高すぎるので、主食には向きません。餌付けするために使うか、おやつとして与えるのがおすすめです。
調子を崩すと体色が白く濁ったり赤く変色する
トランスルーセントグラスキャットの飼育難易度は低めですが、白点病にかかりやすい傾向があります。
調子を崩すと透明な体色が赤くなったり、白濁することが多いので、色がおかしいなと感じたら塩浴や薬浴で治療を行いましょう。
また、水質悪化が原因で、特徴的な2本のヒゲが溶けてしまうとことがあります。ヒゲが途中で切れて、折れてしまっている場合は注意してください。
このヒゲは、餌を探す時に使うようで、溶けてしまうと餌をうまく食べられません。
水質悪化を防ぐためにも、定期的に水換えを実施しましょう。
もしヒゲが溶けてしまったら、再生するまでは口元に餌を落とすようにしてください。
トランスルーセントグラスキャットは、水質や水温の急激な変化に弱く、餌付けが必要な場合があるので、アクアリウム初心者にとっては難易度が高く感じるかもしれません。
ですが、定期的な水換えから餌付けができれば、とっても簡単に飼育できるお魚です。
トランスルーセントグラスキャット特徴
身体全身が透明で、長い触角のような2本のヒゲが最大の特徴です。実は、環境によっては10cmにもなるくらい大きく成長します。
購入時は小さいので、いっぱいお迎えしすぎると、過密気味になってしまうので、成長したときのことも考えてお迎えしましょう。
そして、大食漢な魚ということもあり、フンや餌の食べ残しも多いのも特徴。水質悪化を招きやすいので、注意してください。
透明な体色を持つトランスルーセントグラスキャットは、どこか神秘的で、水草の陰でじっとしている姿や、複数匹で水槽内を泳ぐ姿はとても美しいです。
特に陰性植物でまとめられたレイアウトでは、暗めな水槽がより神秘的な雰囲気を作ってくれることでしょう。
もちろん陽性植物メインの水槽でも、トランスルーセントグラスキャットの透明な体色と水草の緑が絶妙にマッチして、美しい水槽を作ることができますよ。
陽生植物でまとめられた水槽だと、また違った印象の水槽が表現できるので、あなたの感性に柔軟に対応してくれるはずですよ。
レイアウトに関する記事は、こちらでまとめたので参考にしてください。
また少数で飼うとゴールデンハニードワーフグラミーのように、基本的にじっとしていて、ネオンテトラのように忙しなく泳ぎ回ることはあまりしません。
水槽いっぱいに群れで泳ぐ姿が見たければ、複数飼育がオススメです。
水槽の大きさにもよりますが、最低でも10匹以上で飼うと群れてくれることが多い気がします。
基本的に夜行性の熱帯魚で昼間は動かない
トランスルーセントグラスキャットは、基本的に夜行性です。数が少ないと昼間は水草などの物陰に隠れていることが多いです。
昼間に泳ぎ回る魚とは相性が悪く、どちらの魚にとってもストレスになってしまいます。
できれば、一緒にしないほうが良いと思います。
ただ、昼行性の魚とうまく住み分けができれば混泳も可能です。
オトシンもそうでしたが、環境になれてくると、昼間でも前面に出てきて普通に泳ぎ回ってくれます。1匹が前に出ると、わらわらとみんな出てくるので、リーダー的な性格の子がいると群れ全体が積極的になるのかもしれませんね。
あと、昼間に餌が貰えるとわかると昼間でも活動するのかも?適応力が凄いですね!
詳細
名称 | トランスルーセント・グラスキャット |
---|---|
学名 | Kryptopterus bicirrhis |
難易度 | ★★★☆☆ |
カテゴリ | ナマズ |
大きさ | 約9cm |
水質 | 弱酸性〜中性 |
水温 | 20℃〜27℃ ※推奨温度は26℃くらい |
寿命 | 約4年 |
価格 | 1匹で¥380〜¥470 |
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トランスルーセントグラスキャット繁殖
トランスルーセントグラスキャットの繁殖は、飼育環境下ではほぼ不可能です。めっちゃ難しいです。
ごくたまに、勝手に繁殖していることがあるようで「気づいたら小さいグラスキャットがいた」なんてこともあるみたい。
具体的な繁殖方法ですが、トランスルーセントグラスキャットは水草に卵を生みつけるタイプです。
自然のような雨季・乾季の環境を再現するのは難しいですが、人の気配をあまり出さないように、大きい水槽で、ブラックウォーターで飼育すると自然繁殖しやすいようです。
水温は30℃以上になるように設定すると、危険を感じて子孫を残そうとするのか、繁殖しやすくなるようです。
産卵させるためには、卵を産み付けるための水草を入れなければなりません。
アマゾンソードやミクロソリウムのような大きな葉の水草が卵を産み付けやすいのでおすすめです。
繁殖のためには、ペアを作る必要がありますが、オス・メスの見分け方は難しめ。
大きな水槽にたくさんのトランスルーセントグラスキャットを入れて、勝手に繁殖するのを待つほうが効率的です。
・・とここまで書きましたが、個人の飼育環境下での繁殖は、ほぼ無理だと思ったほうが良いでしょう。
トランスルーセントグラスキャット性格
トランスルーセントグラスキャットは、とても温和で臆病な性格。
ナマズと言うと、凶暴なイメージがありますが、トランスルーセントグラスキャットはそんなことありません。
逆に小さな水槽だと驚いたときにパニックになって水槽から飛び出すことがあるくらい臆病です。
ハチェットのように水槽の上層付近で生活する魚ではないので、そこまで神経質になる必要はないと思いますが・・。
念には念を入れて、蓋はあった方が良いかも。
食性は肉食なので混泳に注意
トランスルーセントグラスキャットの食性は肉食です。そこはナマズを受け継いでいるんですね。笑
大きさも10cm近くになるので、口に入ってしまう大きさの小型熱帯魚やエビ類は要注意かも?
特に稚魚や稚エビは捕食される可能性があります。
混泳させたい場合は、大きめの水槽と水草で隠れ家を用意してあげたほうが良いかも。
トランスルーセント・グラスキャットの販売情報
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