ハイグロギラポリスペルマは、マレーシアなど東南アジアに自生している水草です。
そこら辺に生えている雑草のような見た目でよね。
それも除草剤をまいても生えてくる厄介な雑草。笑
水槽ではこういうどこにでも生えているような水草のほうが扱いやすかったりするんですよね。
無駄に特徴があるとちょっと使いにくい‥。
それでは、ハイグロフィラ・ポリスペルマの育て方について確認してみましょう!!
一説によると葉がキツネの尻尾みたいだからキツネノマゴ科らしいぞ。だったらキツネノオ科でいいだろ!
ハイグロフィラ・ポリスペルマの難易度
照明無しCO2無しでも非常に成長が速く、調子が良いとどんどん脇芽を出します。
かなり丈夫な水草なので初心者でも簡単に育てる事ができます。
ハイグロフィラ・ポリスペルマの難易度はかなり低いでしょう。
また水槽の余分な栄養をガッツリ吸収してくれるので、パイロットプランツとして使われることも多いです。
ハイグロフィラポリスペルマが植えてある水槽はコケが生えないとかなんとか…。(aqualib調べ)
ちなみに私の水槽は普通に生えました。笑
CO2の添加量が多いと間延びする
元気に育ってほしいからと大量にCO2を添加するのはやめましょう。
成長が早いこともあって、節と節の間が広く(間延び)なることがあります。
非常にみすぼらしい見た目になるので注意してくださいね。
ハイグロフィラ・ポリスペルマは元から成長が早いので、CO2は不要です。
もちろん水草を元気にするために少量だけ添加するのはOK!量の問題ですね。
トリミング・差し戻しを繰り返すと全体的に短くなってくる
成長が早いからと言って、頻繁にトリミング・差し戻しをすると草体が短くなったり葉が小さくなります。
病気になりやすくなるとか枯れるわけではないので、別に問題ない場合対策は不要です。
ただ後景草として使いたい場合は問題ですよね。しっかり根付いて大きくなってからトリミングするようにしましょう。
ちなみに草体が短くなるということは、中景草としても利用できるということ。
レイアウトによっては前景草としても使えるくらい小さくなりますよ。
色を染めたい場合難易度が急上昇!
ハイグロフィラ・ポリスペルマって青々としてるイメージがありますよね。
実は強い光を当てるときれいなオレンジ色染まるんです!
もちろん緑色のままでもとても美しいですが、赤くオレンジ色に染まったハイグロフィラ・ポリスペルマはもっも美しいですよ!
ただ、そこそこ良いライトが必要になるし、強い光を当てたからと言って必ず赤く染めるわけでもありません。
個体・環境によっても赤く染めたり染めなかったりするので、赤い水草として使うには少々扱いにくいですね。
オレンジ色に染めて使う場合、難易度がグッと上がるので注意してください。
1度調子を崩すとなかなか復活しない
どんな環境でも育てることができて初心者でも簡単な水草ですが、ハイグロフィラポリスペルマは一度調子を崩すとなかなか元の調子に戻ってくれません。
最悪の場合、そのまま枯れて(溶けて)しまうことがあるので注意が必要です。
簡単な水草ゆえに雑に扱ってしまいがちですが、デリケートな水草を扱うのと同じように植える時やトリミングは丁寧に作業してあげましょう。
ハイグロフィラ・ポリスペルマの特徴
ハイグロフィラポリスペルマは、ライトグリーンの葉で葉がグリーンロタラよりも大きいのが特徴です。
また上へ一直線に成長しようとします。なので予想外の方に生えることが少なく、想像していたレイアウトが作れるのでとっても扱いやすいですよ。
ロタラ系の場合、光量が強いと横に倒れるように成長するんですよね。
後景草として使った時、「なんでそっちに伸びるんだよ!」って何度も思ったことがあります。笑
そんな使いやすいハイグロフィラ・ポリスペルマですが、特徴についてもっと具体的にチェックしてみましょう!!
ハイグロフィラ・ポリスペルマを水槽に植えるならどのあたりが良い?
成長が早く上へ上へと伸びようとする性質があるので、後景に植えるのがおすすめ!
しかもひんぱんにトリミングをすれば草体も葉も小さくなるので、上手くコントロールできれば中景もいけます。
それどころか前景にも使えるかもしれません。
といっても、前景に使っている人なんてほとんどいないと思いますが‥。笑
オススメの植える場所 | |
前景 | × |
中景 | △ |
後景 | ○ |
富栄養の水槽にも貧栄養の水槽でも使えるのが魅力!
ハイグロフィラポリスペルマは水質悪化に強く、栄養の吸収量が非常に高いので、立ち上げ初期のパイロットプランツに最適です。
大量に植えるとソイルに含まれる余分な栄養を強力に吸収してくれるんです。
栄養の吸収量が多いということは、それだけ成長も早いということ。
最初は5本くらいの少量でも何度も差し戻しを繰り返すと、あっという間に水槽内を埋め尽くすほどの量になります。
繁殖力が強いおかげで、調子が良いとコケが付着することもありません。
しかも栄養分が殆どないような環境でも育ちます。
ソイルを使用していない水槽や魚が少ない水槽でも簡単に育ち、適応できる水質も広いので金魚水槽でも育てることが可能です。
といってもあまりに養分が少ないと、新芽が黄化したり白化しますが・・。
このように、ハイグロフィラポリスペルマは、水質を浄化したり、環境の適応能力が非常に高かかったり、初めて水草を育てたい方にぴったりな水草なんです!
ハイグロフィラ・ポリスペルマはいろんな顔を持つ!
ハイグロフィラ・ポリスペルマの特徴は、育てている環境によって様々な顔を見せること。
光量が強いとオレンジ色っぽくなったり、肥料やco2が添加されていると葉が大きくてがっちりとした葉になったり、ひんぱんに何度もトリミングすると葉が小さく全体的に小ぶりになったりと環境によって様々な顔を見せてくれます。
他の水草にはない特徴でとっても奥が深い水草ですよね。
ちなみに、実験的な意味も込めて、何度も何度もトリミングを繰り返したことがあります。
結果は葉っぱが生えていないように見えるくらい小さくなりました。草体も前景草とまでとはいきませんが、かなり小さくなりました。
本当に枯れ落ちた木?枝?って感じに‥。
見た目はもちろん悪いです。笑
それでも枯れなかったので、かなり強い水草ですよね。
水上でも育つのでストックできる!
ハイグロフィラポリスペルマは、水上葉・水中葉を持っています。
水上に植えると、がっしりとした水上葉を展開します。
なので一応ストックできますが、別にストックするほどの水草でもないです。
水中でもバンバン育つしストックするほどの価値はない‥。いや、できるに越したことはないんですけどね!
オークションで売りたい方とか、他の水槽で使うかも?って方は、水上葉化させてストックしておくのもありですね。
相性の良い魚は?
どんな環境でも育てられることと、汎用性の高い草姿をしていることから、ほんとんどの魚と相性バツグン!
私は琉金という金魚と一緒に使ったり、カージナルテトラと使ったり、色んな魚と組み合わせたことがあります。
またやや濃い目のライトグリーンの色合いなので、寒色系の魚よりも同じ濃い色の魚と組み合わせるとより映えますね!
私だったらレッドソードテールとかラスボラエスペイを使うかな?
どちらも簡単に増える魚なので、繁殖も楽しむことができますよ。
ハイグロフィラポリスペルマは水質を浄化する力が強いので、繁殖目的の水槽とも相性が良いですね!
相性の良い水草は?
汎用性の高い草姿をしているのですが、別の水草と組み合わせようと思うとなかなか難しいんですよね。
というのもライトグリーンよりもやや濃い色で、悪く言うと人工物っぽい見た目をしているんです。
組み合わせる水草・レイアウトによってはなんとなく浮いちゃうんですよね。
私だったら高光量の環境でエキノドルステネルスと組み合わせてみたいかな?
あとはポイントにミニマッシュルームとかも良いですね!
上手くレイアウトすれば、ハイグロフィラポリスペルマの良さを最大限に発揮できるので色々と試してみるのも良いかも!
育成データ
名称 | ハイグロフィラ・ポリスペルマ |
---|---|
学名 | Hygrophila polysperma |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
カテゴリ | 後景草 |
水質 | 弱酸性〜弱アルカリ性 |
硬度 | 0〜6 |
光量 | 無しでも可 |
CO2添加 | 無しでも可 |
価格 | 20本で¥1600〜¥2100 |
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ハイグロフィラ・ポリスペルマの植え方
ハイグロフィラ・ポリスペルマの植え方は「普通に植える方法」と「横に倒して埋める方法」があります。
普通に植える
有茎草なので、ピンセットでグイっと埋め込む感じに植えます。
まあ、普通に植えるだけですね。笑
根っこは葉の節目から出すので、必ず1~2節目まで埋めるようにします。
というか深ければ深いほうが浮いてくるのを防げるので、1~2節目とか考えずに深め植えるだけでOKです。
ちなみに私が初心者の頃、砂利タイプの軽い底床を使っていたのですが、何度も抜けてしまったことがありました。
抜けては植えて抜けては植えてを繰り返して、ようやく根付いてくれました‥。
このように使う底床によっても浮きやすくなるので注意してください。
もしどうしても軽めの底床を使う場合、厚めに敷くようにしましょう。
そしキレイにレイアウトする方法として、1本1本バラバラに植えるのではなく、1箇所に数本ほどまとめて植えましょう。
上に長い草姿をしているので1本ずつ植えてしまうと、ストライプ柄の着痩せ効果と同じようにスカスカで見栄えの悪い水槽になってしまうんです。
まとめて植えることで、隙間なく生い茂ったハイグロフィラポリスペルマの群生が作れますよ。
- 必ず1~3節目以上まで埋める。
- 軽い底床の場合浮いてきてしまうことがある。
- 1箇所に数本まとめて植えるとGOOD!
横に倒して埋める
もう1つの植え方は横に倒して埋める方法があります。
1株から数本生えてくるので、株の数が少ない時におすすめの方法です。
この方法は特に浮きやすいので注意してください。
画像では2本を1箇所に植えていますが、1本で大丈夫です。
葉っぱを残したまま埋めることで、ある程度浮いてくるのを防ぐことができます。
また調子が悪いと新芽を出さない場合もあるので注意してください。
あと個人的に感じたことですが、この方法で植えると全体的に小ぶりになる気がします。
もちろん時間が経てばちゃんと大きくなるヤツもいましたが‥。
- 横に倒して埋める。
- 浮きやすいので葉をストッパーにする。
- 調子が悪いと新芽を出さずそのまま枯れる。
ハイグロフィラ・ポリスペルマのトリミングの仕方
ハイグロフィラポリスペルマのトリミングには「ピンチカット」と「差し戻し」の2つの方法があります。
茎の途中でカットする「ピンチカット」
成長しすぎたら、ばっさりカットしちゃうのがピンチカットです。
茎を適度な長さでカットして、水草の高さを調整しましょう。
状態が良い株だと同じ節目から2〜3本ほど新芽を出すことがあります。
ちなみにカットした上部はもう一度植えることができます。
「ピンチカット→再植栽」を繰り返すことで、どんどん株を増やすことができますよ。
また、光が強く当たる箇所は成長が速いので深めにカットし、逆に光が当たらない陰になる箇所は成長が遅いので浅くカットします。
こうすることで、全体的にでこぼこになるのを防ぐことができますよ。
そして後ろの水草を高く、前面に近づくにつれて低くなるようにトリミングするのもコツ。立体感のあるレイアウトが作れます。
これは、ほとんどの後景草に使えるテクニックなので覚えておきましょう!
- 水草の途中からカットする。
- ピンチカットした上部はもう一度植えられる。
- 光が当たる箇所、影になる箇所は浅めにカットする。
- 後ろを高く、前面に近づくにつれて低くする。
途中でカットして下葉は捨てる「差し戻し」
水草も生きているので、少しづつ古くなっていきます。
特に水草の下部(下葉)は古くて、コケが生えやすい上に見た目もよくありません。
そこで、ピンチカットした上部と下葉を差し替える「差し戻し」という技を使います。
古くなった株を新しい株に取り替えるわけですね。
注意点として、古い株を引っこ抜く時は底床を荒らさないようにしましょう。
というのもハイグロフィラ・ポリスペルマは根張りが非常に強いので、思いっきり引っこ抜くと底床ごと持ち上がってしまいます。
汚い水が水槽全体に広がることで魚やエビに影響がある上に、他の水草ごと持ち上がってしまう可能性もあります。
ゆっくり少しづつ引き抜いてください。根っこが絡まって、どうしても抜けない場合は根っこをカットしちゃいましょう。
- 古株はコケやすいので定期的に差し戻しを行なう。
- ゆっくり引き抜くこと!
- どうしても抜けない場合、根っこをカットする。
ハイグロフィラ・ポリスペルマの販売情報
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