ポゴステモン・デカネンシスは別名「 ロタラ・ヴェルディキラリス」や「 ニードルスクレイルテール」とも呼ばれています。インド原産で、シソに分類される水草です。
ロタラの仲間・・?なのかな・・?
マツモにも似ていますが、ポゴステモンデカネンシスのほうがモコモコしていて、よく見ると違いがわかります。科目も違うので、全くの別種と言って良いですね。
そにしても、「ポゴステモン」とか不思議な名前ですよね。良い香りがする油を出す木の名前から来ているんだとか。
確かに、茎を傷つけると妙な・・変な匂いがしますね。はっきり言って・・・臭いです。笑
それでは、ポゴステモン・デカネンシスの育て方について確認してみましょう!!
ゲームに似たような名前の敵がいたから、ソッチのほうが気になるぞ。
ポゴステモン・デカネンシスの難易度
ある程度の光量を要求しますが、Co2はあまり必要としません。
肥料は、あまりに少ないといじけてしまいますが、大食いってほどでもないです。
ソイルにプラス肥料をあげるたらもっと元気になるよ!って感じですね。
ポゴステモン・デカネンシスの難易度は普通~ちょっと難しいくらいでしょうか。
成長が遅い点に注意・・?
光量やある程度の肥料を要求する割に、成長速度はあまり早くありません。燃費悪いですね。
といっても、ものすごく遅いわけでもありません。ロタラと比較すると遅いかな?程度です。
繊細な葉を持つポゴステモン・デカネンシスは、下葉から枯れやすい印象。
枯れた部分を取り除くためにトリミングを行うと、成長が遅いのと相まって、どんどん小さくなってしまいます。
ただ成長が遅い割に、コケに覆われることは少ないです。
アレ?草体を小さく抑えられて、コケに覆われないって結構扱いやすい水草かも!?
もし成長を早めたいなら、Co2添加をあわせて行うと良さそう。あと、肥料もオススメ。
しなやかな葉とは裏腹に、根を強力に張り巡らすので、ぐんぐん養分を吸収しますよ。
このように、もともと根張りが良い水草ですから、成長のポテンシャルは高め。
巨大化するので注意!
成長は遅いですが、調子が良いとめちゃくちゃでかくなります。
もともと水上化できる水草なので、水面から顔を出すほど大きくなります。
成長が遅いからと言って、バンバン肥料やCo2をあげちゃうと大変なことになりますよ…。
肥料とCo2は必要最低限に抑えて、光量はしっかり与えましょう。
ポゴステモン・デカネンシスにもアメとムチを使い分ける必要がありますよ!
もし、巨大化したら、バッサリトリミングしちゃうのがオススメ。
有茎草なので、適当な位置からカットするだけでOK。
根張りが良いので底床の厚さに注意!
ポゴステモン・デカネンシスはとにかく根張りが良いです。
底床の厚さが足りないとうまく根を張れず、思ったように調子を出せない場合があります。
底床の厚さは最低でも5cm以上はあったほうが良いかも?できれば10cmかな・・?
しかし、無駄に底床を厚くすれば良いわけではなくて、底床の通水性も考える必要があります。
田んぼの土のようなあまりにも目の細かい土だと、通水性を悪化させて嫌気槽を作ってしまう危険があります。
生命の維持に酸素を使わないバクテリアが住む層のこと。
底床の深いところに存在する。
生体(人間も含む)に悪影響を及ぼす硫化水素を発生させるため、注意が必要。
底床を厚く敷けない「水槽」という限られた空間では、目の荒いソイルと目の細かいソイルを併用する技があります。
ポゴステモン・デカネンシスが育たない・枯れる
水槽を美しく彩る水草ですが、水草も生き物です。ちょっとしたことで難易度がガクンと上がってしまいます。
特に水質悪化に弱い傾向があり、頂点部から影響が出てきます。
それではポゴステモン・デカネンシスが育たない・枯れてしまう原因についてチェックしておきましょう!
- 水質変化に敏感で、導入直後は萎縮しやすい
- ポゴステモン・デカネンシスは水質悪化に弱い
水質変化に敏感で、導入直後は萎縮しやすい
ポゴステモン・デカネンシスの難易度を上げている理由の1つに「水質の変化に弱い」があります。
ショップから購入したときはきれいなライトグリーンで調子が良さそうだったのに、みるみる弱って最終的に枯れてしまうことがあります。
これは、環境が大きく変わったことで、調子を崩すのが原因。
水質の変化で最初に影響がみられるのが、新芽を出す頂点部です。
新しい芽がだんだん萎びてきて、明らかに調子を崩し始めます。
新芽の萎縮には、様々な原因が考えられますが、1番の理由は「栄養不足」です。
ソイルや肥料をいれてある水槽でも、導入直後は根から栄養を吸収できません。根付いていないから当たり前ですよね。
もともと成長が遅いのも相まって、導入直後はやや不安定なので要注意!
- 元気な個体を購入する。
- 光量とCo2をしっかり添加する。
最初さえ乗り切ってしまえば、本来の調子を取り戻して脇芽をバンバン出してくれますよ。
ポゴステモン・デカネンシスは水質悪化に弱い
水質の変化だけでなく、水質の悪化にも弱い傾向があります。導入してからある程度、時間が経った後に調子を崩し、溶け始めます。
最初は脇芽を出してとても綺麗に繁茂しますが、時間が経つにつれてだんだんと弱っていきます。
肥料不足と同じような症状が見られますが、実は水質悪化が原因。
古い葉から弱ってきて、枯れていきます。
根元付近って汚れが溜まりやすい上に掃除もやりにくいですよね。
特にこの水草はモサモサしているので、非常にやりにくい!!
ある程度は仕方ないですが、枯れた部分が目立ってきたら、下葉をバッサリトリミングしてしまいましょう。
トリミングと同時に底床面の掃除もしてみてください。謎のヘドロが溜まっているのがわかると思います。
それでも改善できない場合、フィルターに汚れが溜まっているかも知れません。フィルターは定期的にメンテナンスして、100%のチカラを発揮できるようにしましょう!
- 底床面の掃除をする
- フィルターの掃除をする
この見極めが醍醐味というか面倒というか…。
ポゴステモン・デカネンシスの特徴
陽性の水草で、美しいライトグリーンの葉を展開します。
「ニードルスクレイルテール」とも呼ばれている通り、松の葉のように、ツンツンとした葉が特徴ですよね。
実は水上化できるのも特徴の1つで、余ったら水上化してストックしておくことも可能です。
水上化すると紫色の花を見せます。水中と水上でまた違った美しさを持っている上に、実は独特な「香り」までも身につけています。
色んな顔を持つポゴステモン・デカネンシスですが、特徴についてもっと具体的にチェックしてみましょう!!
ポゴステモン・デカネンシスを水槽に植えるならどのあたりが良い?
調子が良いと水面から顔を出すほど巨大化するので、後景がおすすめ。
ロタラは、光量が強いと横に倒れる場合がありますが、ポゴステモン・デカネンシスは比較的まっすぐ上へ伸びてくれます。
なので、後景でも特に最奥に植えるのがオススメです。
ただ、成長速度が遅いので、中景付近でもレイアウトできなくはないです。
現に、charmでは中景草として扱っているみたいです。
前景はダメですね。成長が遅いと言っても、前景に使えるほど小さくはないです。上へ伸びていくし。
最低でも中景以上が良いですよ。
オススメの植える場所 | |
前景 | × |
中景 | △(○) |
後景 | ○ |
ポゴステモン・デカネンシスの魅力は特徴的な針のような葉
ポゴステモン・デカネンシスの最大の魅力はその草姿!松の葉のように葉の1本1本が細長く、水槽に繊細さを与えてくれます。
また、光が強いとまれに頭頂部を赤く染めることがあり、ライトグリーンの美しい緑と絶妙にマッチして、とても美しい姿を見せてくれます。
後景の最奥から顔を出すポゴステモンデカネンシスは、主張しすぎることもなくしなさすぎることもなく、程よい主張をしてくれます。
頭頂部が赤く染まると、更に美しい水槽になりますよ。
主役として使うよりも水槽のアクセントとして使う方が多いですね。まさに縁の下の力持ちといった感じ。
ポゴステモン・デカネンシスと相性の良い魚は?
どんな熱帯魚とも相性抜群!特に、小型の熱帯魚がオススメ!
グリーンネオンテトラをメインに入れて、アクセントとして数匹のブラックファントムテトラとか、王道中の王道でしょうか・・・?
ポゴステモンデカネンシスは、明るい緑色の水草なので、赤系の熱帯魚とも相性抜群!
例えば、レッドテトラ(ファイアーテトラ)なんてどうでしょうか?メインとしてもアクセントとしても最適ですよ!
どれも同じ水質を好む熱帯魚なので、水草との相性もとっても良いですよ!
可愛い系の熱帯魚でも十分映えますが、個人的にスマートな魚でまとめるのがいいかも!
ポゴステモン・デカネンシスと相性の良い水草は?
基本的に後景の脇役として使うので、どんな水草とも相性バツグン!
ポゴステモン・デカネンシスの中から赤みを帯びたロタラ・インディカとか美の極みですね。
ちなみに、ロタラ・ロトンディフォリアと組み合わせるのも良し!インディカよりも少し赤みが抑えられて、お互いの良いところを引き出してくれます。
中景には流木と組み合わせたブリクサショートリーフですね!ここまでできれば、もう上級アクアリストの仲間入りですよ!
育成データ
名称 | ポゴステモン・デカネンシス |
---|---|
学名 | Pogostemon deccanensis |
難易度 | ★★★☆☆ |
カテゴリ | 後景草 |
水質 | 中性〜弱酸性 |
硬度 | 0~6 |
光量 | 3灯~4灯以上 |
CO2 | 1滴/3秒 ※添加無しでも可 |
価格 | 1本あたり 280~450円 |
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ポゴステモン・デカネンシスの植え方
ポゴステモン・デカネンシスの植え方は、有茎草だからとてもかんたん。
元からボリュームのある水草ですが、3本くらいをまとめて植えると、さらにボリュームのある見た目になります。
このように、数本ピンセットで持ち、グッと底床にねじ込みます。
底床に潜った節目から根を出すので、結構深めに植えても問題ありません。
また根っこが邪魔なら植えやすいように短くカットしてもOKです。
ちなみに、脇芽から新しい芽を出すので、横に倒して植える方法もあります。
調子が良いとこの植え方でも問題なく新芽を出しますが、場合によってはそのまま枯れる場合があるので注意してください。
- 1本ずつ植えるのではなく、数本まとめて1箇所に植える
- 横に倒して埋めても新芽を出すが、枯れるかも知れないので注意
ポゴステモン・デカネンシスのトリミングの仕方
繊細な葉で、トリミングが難しい印象がありますが、そんなことはありません。有茎草と同じようにバッサリカットするだけでOKです。
ただ成長が遅いので、頻繁なトリミングは必要ないかも。
成長しすぎると巨大化するので、大きくなったらトリミングを行う感じでOKです。
また、下葉が枯れやすいので、目立ってきたらカットしちゃいましょう。
ポゴステモン・デカネンシスのトリミングには「ピンチカット」と「差し戻し」の2つがあります。
基本的なトリミングは「ピンチカット」
一般的なトリミング方法はピンチカットです。
レイアウトに合わせて、適当な位置からカットしましょう。
この時、葉も一緒にカットしちゃっても良いですが、途中で切れた葉はそれ以上成長しません。
葉の切れ目があまり目立たないようにトリミングするとGOODです。
ちなみに、カットした上部は、底床に植える事ができます。
どんどんピンチカットして数を増やしていきましょう!
下葉が古くなってきたら「差し戻し」
下葉が枯れてきたら、差し戻しがオススメ。
枯れている部分と枯れていない部分の境目らへんでトリミングします。
その後、古くなった株を引っこ抜いて、元気な上部を植え直します。
ポゴステモン・デカネンシスは根張りがかなり強いので、引っこ抜く時に底床を荒らさないように注意しましょう。
- 葉の途中でカットすると目立ってしまうので、なるべく切らないように注意。
- 引っこ抜く時は底床を荒らさないように注意。
ポゴステモン・デカネンシスの販売情報
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