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【後景草】カボンバの育て方

カボンバ後景草

ホームセンターでも見かけるくらい馴染み深い水草ですよね。
別名「金魚藻(キンギョモ)」という名前で親しまれていいますが、金魚が育つ水質(弱アルカリ性)はあまり好みません。

また「カモンバ」とも呼ばれているようです。
カボンバが訛ってカモンバになったんでしょうか…?

ちなみに見た目が似ていて赤く染める「レッドカボンバ」や「リスのしっぽ」がありますが、カボンバはどんなに光量が強くても緑色のままです。

全くの別種・・というわけではないですが、上記水草の難易度は数段上なので注意してください。

それでは、カボンバの育て方について確認してみましょう!!

ちなみに金魚藻として有名だが、コイツは一応外来種だ。
「重点対策外来種」に指定されている植物だから、間違ってもそこらへんに捨てないように。
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カボンバの難易度

日本で野生化しているし、非常に難易度が低いアナカリスやマツモと同じ金魚藻と呼ばれる水草の1つなので、簡単そうと思うかもしれません。

ですが、水温が高いと溶ける上に意味もなく溶けるし、実は少し気難しい面があります。

水草全体で見ると普通くらいですが、他の金魚藻と比べると難易度はやや高めでしょう。

水温が高いと溶ける

やや低温を好む水草で、あまりにも高い水温は溶けてしまう場合があります。
適温は15度~28度くらいなので、28度を超えないように注意しましょう。

私もかなり昔に冷却ファン無しで育てた事があります。
冬は大丈夫でしたが、30度を超える真夏になると少しづつ溶けて、なくなってしまいました。

夏は水温も高くなりやすいので要注意ですね。
今の日本はとにかく暑すぎる!!「魚と水草の煮物」を作らないためにも冷却ファンは必須ですよ!

葉が柔らかいので食害にあいやすい

葉が繊細で柔らかい葉をしているので、ヤマトヌマエビや草食性の強い魚を入れると食害に合う可能性があります。

特に新芽は柔らかく魚たちにとっては絶品です。すぐに食べられてしまいます。
なかなか成長しないなと思ったら、食害にあっていたなんてことがあるので注意してください。

対策は大きい水槽でいっぱい育てることと、ヤマトヌマエビや草食性の強い魚を入れないことですね。

コケ対策でエビを入れたいのならミナミヌマエビがおすすめですよ。

有茎草なので根を張るが根張りは良くない

外見がマツモとそっくりですが、ぜんぜん違う種類の水草です。
というのもマツモは根を張りませんが、カボンバはひょろひょろとした根を出します。

根を出すので底床に植えるのですが、根張りは強くありません
砂利系の底床だと簡単に浮いてしまいます。

ちなみに、マツモは浮かせておくだけでも育ちますが、カボンバは植えないと枯れてしまいます。

ただ根張りの弱さからもわかるように、根からの栄養吸収はあまり多くないのかもしれませんね。
浮かせておくだけでも、ある程度状態を維持できる場合があるみたいです。

なぜかバラバラに溶けることがある

水質さえちゃんと合っていれば、かんたんなはずですが、なぜか気づいたら無くなっていることがあります。

水が合っていないのか?通水性が悪いからなのか?よくわかりませんが、バラバラに溶けてしまうんです。

おそらくですが、パールグラスと同じように弱酸性の水が好きなのに、硬度がないと育たないからだと思います。
特にソイルを使っている水槽の場合、硬度も下がりやすいので注意が必要です。

キューバパールグラスの難易度が高い理由の1つが、弱酸性の水を好むのに高い硬度が必要なところですよね。

カボンバも同じ環境を好むので、おなじくらい難易度が高い水草と考えるべきかもしれませんね。

ただし、キューバパールグラスは光量も必要だし、肥料もCO2も必要だから、まだカボンバのほうが圧倒的に簡単だな。

対策としては、「ソイルを使わない」か「石組みにする」「サンゴ砂を使う」です。
フィルターの中にサンゴ砂を入れたネットを仕込むのもアリですね!

硬度を上げるとスネールが元気になるので注意!

高い硬度が好きなカボンバですが、硬度を上げると出てくる問題が「スネール」です。

硬度は炭酸カルシウムの濃度のことですが、貝殻も炭酸カルシウムでできています。

高い硬度(炭酸カルシウムの濃度が高い)=貝が大好きな環境ってワケですね。

ソイルを使った水槽では必然的に硬度も低くなるので、大量繁殖はあまりないですが、硬度を上げると急に増え始めます。

対策はとにかくスネールを持ち込まないこと。

水草を入れる前にトリートメントをする必要性とやり方
熱帯魚を入れたら水草も入れたくなりますよね。 ですが、水草を入れたことがきっかけで水槽が大変なことになる…なんてことが稀に起きます。 かくいう私もトリートメントを軽視していた部分があって「水草を購入→即ドボン」でした。笑。 そ...

スネールの卵も絶対に持ち込んではいけません。
水草を入れる前にしっかりとトリートメントをしましょう!

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カボンバの特徴

葉の大きさは1cm~4cmほどで茎を取り囲むように生い茂ります。
ライトグリーンで松の木の葉のような繊細な葉が特徴です。

有茎草なのに、ロタラみたいなしっかりとした葉ではないんですね。
モサモサと繁茂したカボンバは、より神秘的な水槽にしてくれるはずですよ!

そんなカボンバですが、特徴についてもっと具体的にチェックしてみましょう!!

カボンバを水槽に植えるならどのあたりが良い?

草丈が大きく真っすぐ上に伸びるので、後景によく使われます。
トリミングで草丈を低く押さえれば、中景にも植えられますね。

また、茎が太く1本だけでもボリュームのある水草なので、アクセントとして植えるのも良さそうです。

ただ草丈があって真っすく上に伸びるので、前景はだめですね。
バランスの悪いレイアウトになってしまいます。

オススメの植える場所
前景×
中景
後景

カボンバの魅力は葉が生い茂る樹木のような草姿!

きめ細かい葉が密集したレイアウトは、まるで松林のような和のレイアウトが作れます。

繊細な葉の間を優雅に泳ぐ光景はとても癒やされますよ。
これぞアクアリウム!って感じです。笑

日本古来の金魚やメダカと一緒に使われる理由が何となくわかりますね!

ちなみに水面近くまで成長すると、まれに5mmほどの小さな花を咲かせることがあります。
私は一度も咲かせたことがないですが。

アヌビアスですら咲かせたことが無い‥。

カボンバと相性の良い魚は?

熱帯魚 相性

金魚やメダカ飼育で使われることが多く、川魚やエビ類との相性も良いです。
ラスボラ・エスペイなどのコイ系の魚とも相性が良いですね。

もちろん熱帯魚との組み合わせも良いですよ!
例えばレッドテトラ(ファイアーテトラ)とかどうでしょうか。

逆に底床付近を泳ぐコリドラスや砂に潜るクーリーローチとの相性は最悪です。
カボンバは根張りが良くないので、簡単に引っこ抜かれてしまいます。

カボンバと相性の良い水草は?

水草 相性

やや硬度が必要ということでキューバパールグラスパールグラスとの相性が良いですね。

弱酸性で高硬度の水質を好む水草と組み合わせるのが、一番トラブルが少なくて相性が良さそう。
パールグラス系以外ではミリオフィラムなんかも同じ環境ですね。

一方で低い硬度を好む水草とは相性がよくありません。
カボンバが使いにくい理由の1つがコレなんですよね‥。

アクアリウムでよく使われる水草のほとんどは低硬度を好みます。
ソイルも硬度を下げる効果があるので使えないんです‥。

育成データ

名称カボンバ
学名Cabomba
難易度★★☆☆☆
カテゴリ後景草
水質中性~弱酸性 ※弱アルカリ性も可
硬度0~6 ※少し高いほうが良い
光量2灯以上
CO2無しでも可
価格1束 300~500円

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カボンバとマツモの見分け方

見た目が非常に似ているカボンバとマツモですが、よく見ると葉の形がちょっとだけ違います

慣れるとすぐに見分けられるようになりますよ。

カボンバは葉から枝分かれするように伸びて、マツモは名前の通り「マツ(松)」のようにまっすぐ葉を伸ばします。

画像を見比べれば一目瞭然ですね。

カボンバマツモ
カボンバマツモ

あとは、カボンバは有茎草なので節目から白い根を出す場合があります。
マツモは浮草なので根を出しません。根があるかないかも見分け方のポイントですね。

ただ、マツモも仮根をだすんだよな。
根があるからカボンバと決めつけるのは早計だぞ。

カボンバの植え方

ホームセンターやアクアショップでは、何本か束になって鉛やスポンジなどを巻き付けられていることが多いです。

水槽内に植えるときには、この鉛を外してから底床に植えます

カボンバー植え方1また植える前に圧迫されていた部分をカットしてください。

重りで圧迫されていた部分は弱っています。
根を出す水草なので、根本が弱っているのは致命的なんです。

カボンバー植え方2また、浮きやすいので底床に埋まる葉はカットしないで、そのままねじ込みましょう。

葉がストッパーになって、浮きにくくしてくれます。

ちなみに、有茎草なので横に倒して埋める方法もあります。
…が、浮きやすいのでおすすめしません。

植えるときの注意点!
  • 重りで圧迫されていた部分はカットする!
  • 浮き防止のために下葉をストッパーにする!
  • 横に倒してもいけなくはないけど浮きやすい

カボンバのトリミングの仕方・殖やし方

カボンバのトリミング方法はピンチカットと差し戻しがあります

コイツは茎が太くてしっかりしてるから、ちゃんと切れるハサミを用意しろよな!

基本的なトリミングは「ピンチカット」で対応

ピンチカットとは、茎の途中からカットするトリミング方法です。
レイアウトに合わせて適当な位置からカットしましょう。

なるべく葉は切らないほうが良いですが、難しそうなら切っちゃっても大丈夫です。

カボンバートリミング1

カットした上部をもう一度植えることで、株を増やすことができます。

ただし!欲張って小さく切り刻むのはもちろんNGです。笑
株分けするならせめて3株くらいにしておきましょう。それでも多いですが。

ちなみにカボンバはトリミングに弱い部分があるので、ひんぱんなトリミングはおすすめしません。

水面付近まで伸びて見栄えが悪くなったらカットしましょう。

また調子が良いと脇芽をばんばん出します。
脇芽が多くなると雑多な印象になるので、この場合もトリミングしちゃいましょう。

下葉が古くなったら「差し戻し」で対応

差し戻しとは、古い下葉と新しい上葉を差し替える方法です。
下葉が古くなって見栄えが悪くなったら差し戻しで対応しましょう。

まずは普通にピンチカット。
その後、底床に植えられている下葉を破棄し、代わりに上葉を植えます。

カボンバートリミング2

トリミンの注意点
  • よく切れるハサミを使うこと!
  • ひんぱんなトリミングは控えること!
  • 切り刻んで植えても枯れるだけなので3株までにすること!

カボンバの販売情報

カボンバが購入できるショップ情報はこちら!

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