東南アジアのスリランカに自生している水草です。
水上化や水中化ができるので、乾季から熱帯地域特有のスコールにも適応した種類です。
水位が下がる時期は水上葉になって、水位が上がる時期は水中葉になるわけですね!
…卵が先か鶏が先か?うわああああ!!
それでは、クリプトコリネ・ルーケンスの育て方についてチェックしてみましょう!
クリプトコリネ・ルーケンスの難易度
クリプトコリネは水質の変化によって葉が溶けやすいため、初心者にとって難易度は高めな水草と言われていますが、クリプトコリネにもウェンティーグリーンやバランサエなどいろんな品種があり難易度も種類によって異なります。
クリプトコリネ・ルーケンスはクリプトコリネの中でも比較的育てやすい品種です。
対応できる水質が幅広く、環境の対応力が以外にも高め。比較的幅広い水質で育てる事が可能です。
また、水上葉で販売されている場合がありますが、水上葉のままでは水中で育てることができません。そのため、一度全ての葉が溶けて、新しく水中葉に変わります。
実は一番難しいのがこの導入時です。最も水草に負担がかかり、クリプトコリネ系は特に水中化に失敗しやすいと言われています。
水中化に失敗すると、株が完全に溶けてしまうことがあります。
ただし、葉が溶けてしまっても、株本体が残っているのであれば、葉がなくなった株を植えておくだけで新しく新芽を出し、再生することが可能です。
また、、根張りが非常に強く、養分のほとんどを根から吸収しています。
なので、株の抜き差しにとても弱く、何度も抜いたりすると溶けてしまうことがあります。
一度根付いたらよほどのことがない限り、抜かないようにしましょう。
ちなみに、私も購入してから1ヶ月後くらいに水槽から取り出して、株分けしたことがあります。想像以上の根張りの良さにびっくりしました。
この時は、同じ環境の水槽に戻したからなのか、何事もなく大きく育ってくれました。
思った以上に強いやんけ!と調子に乗って、水槽リセット時にもう一回引っこ抜きました。
そしたら、みるみる溶けて最終的にダメになってしまったことがあります‥。
完全に新しい環境にしたからなのか?2回も植え直しをしたからなのか?よくわかりませんが、あまり引っこ抜かないほうが良いと思います。
同じクリプトコリネの中では、比較的丈夫で溶けにくい品種ですが、環境の急激な変化には弱いので注意が必要です。
また、周囲のクリプトコリネが溶けた影響を受けて、隣の株も溶けてしまうこともあります。
成長速度も非常に遅い水草です。コケが付着しやすい点にも注意が必要です。
ちなみにコケのついた状態でも一応育ちます。
底砂は砂利・ソイルどちらでも問題ありませんが、養分の殆どを根から吸収しているという点から、ソイルを使用したほうが調子良く育ってくれます。
Co2・光量は、あまり必要ありません。
といっても、コケに覆われやすい水草なので、「成長速度を早める」「葉を美しく茂らせる」ためにも、しっかり光合成させてあげたほうが良いと思います。
コケに覆われていないか状態を見て、適宜必要かどうか見極めましょう。
長々と書きましたが、結論としては、一度根着くと非常に丈夫で、枯れることめったにありません。初心者でも育てやすい水草と言えます。
クリプトコリネ・ルーケンスの特徴
クリプトコリネ・ルーケンスは土に植えられた状態の「水上葉」と、水中で育てられた「水中葉」が存在します。
水中で育てた株は、購入時に水中化させる必要がなく、すぐにレイアウトに使うことができます。
クリプトコリネルーケンスが枯れる1番の原因は導入時です。水中化のリスクをなるべく減らしたい場合、水中葉タイプを選びましょう。
水上葉は水中葉と見た目が全く違います。丈夫で茎が太く葉が大きくなる物が多いです。
水中で育てられた株と違い、スネ―ルなどの微生物がついてくるリスクを減らすことができます。
ちなみに価格も水中葉より安い傾向にあります。
ルーケンスはクリプトコリネの中でも小型の品種で、葉は細長く5~10センチ程度で葉は5~10ミリです。
葉の色は環境や底砂などの栄養分によって変化し、明るいグリーンや茶色、褐色など変化が見られる特徴があります。
背丈は中程度で、ランナーで繁殖していくアマゾンソードなどと同じロゼッタ型に分類される水草です。
水槽のレイアウトでは、前景~中景として用いられることが多く、群生させることでその美しさがより引き立ちます。
この美しい草体でありながら、主張が強いわけでもなく、どんなレイアウトでも上手く馴染み、非常に使いやすい水草です。
また成長すると葉柄が伸びてきて株元が寂しくなるため、小型の水槽では中景や前景のワンポイントとして使われるケースもあります。
アクアショップなどではポット売りされていることが多く、市場での流通量が多いため比較的入手しやいです。一般のアクアショップでも簡単に入手できます。
育成データ
名称 | クリプトコリネ・ルーケンス |
---|---|
学名 | Cryptocoryne lucens |
難易度 | ★★☆☆☆ |
カテゴリ | 中景草 |
水質 | 弱酸性~中性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
光量 | 2灯以上 |
CO2 | 無くても可 1滴/3秒 |
価格 | 1ポット640円~740円 |
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クリプトコリネ・ルーケンスの植え方
クリプトコリネ・ルーケンスの植え方ですが、まずショップから購入したときにポットに入っている場合にはポットから外し、根に巻かれているウールも外します。
この時に茎や葉、根を傷めないよう気を付けてください。
これら水草についている不要なものをすべて取ったら、水槽に植えるための下処理を行います。
枯れている・コケている葉や傷んでいる葉は、カットします。根元付近からカットしますが、株を傷つけないように注意。
株さえ生きていれば何度でも復活しますが、株に傷がつくと溶けてしまいます。
株自体が傷んでしまっている場合、その株を毟って(むしって)廃棄します。
成長した株は、一つづつばらばらになっているので、少しコツがいりますがハサミを使わなくても取ることができます。
この際も、生きてる株は絶対に傷つけないように注意してください。
また、根が長い場合は植えやすいように少しカットします。注意点は、あまり短く刈り込まないでください。浮きやすくなります。
もちろん、カットしなくても植えられる場合は、そのまま植えてOKです。浮き防止にもなります。
とにかく根張りが良いので、低床は最低でも5cm程度の厚さが必要です。
また、植える際は、深く植えすぎないようにしてください。そこから溶ける可能性があります。
ピンセットで植えますが、その際に茎や株を傷めないように注意してください。
クリプトコリネルーケンスは底床にしっかりと根を張るので、一度水槽に植えた後は極力動かさないようにしてください。
ルーケンスは、比較的強い種類ですが、成長後に場所を移動することは無理と思ったほうが良いでしょう。
どうしても大きくなったら移動させたいというのであれば、鉢植えの状態で育てることをおすすめします。
クリプトコリネ・ルーケンスのトリミングの仕方
クリプトコリネ・ルーケンスは成長が遅いため、トリミングの間隔がどうしても空いてしまいがちです。
しかし葉にコケが付着したり、傷んだりするので、葉がそこまで大きくなっていなくても、定期的に様子を見て弱っている葉をトリミングしてあげましょう。
カットする際は、葉の根元からカットします。株を傷つけないように注意してください。
大きく育って葉が密集してきたら、水が淀まないように葉がスカスカになりすぎない程度に、間引く(カットする)のも有効です。
クリプトコリネ・ルーケンスの販売情報
クリプトコリネ・ルーケンスが購入できるショップ情報はこちら!
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執筆者:杠葉 狼(ゆずりは ろう)