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【貝】ラムズホーンの飼い方

ラムズホーン

ラムズホーンは、東南アジアに生息するインドヒラマキガイを品種改良して作られた巻き貝です。

有名な品種にレッドラムズホーンやピンクラムズホーンがありますね。
上記画像はピンクラムズホーンです。
原種のインドヒラマキガイは、とても地味な見た目で普通の巻き貝とそんなに変わりません。
普通の貝がこんなに毒々しい明るい色になっちゃうんだから品種改良ってすごいですよね。
 それでは、ラムズホーンの飼い方について確認してみましょう!!
こいつ、長寿になるとエスカルゴみたいに大きくなるぞ。
食ったらヤバそうな見た目だけど。
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ラムズホーンの飼育難易度

ラムズホーンはかなり丈夫で、なにもしなくても勝手に増殖します。
増殖しすぎて困るくらいなので、場合によっては間引く必要も。ラムズホーンの飼育難易度はとても低いでしょう。

ただ、弱酸性の水質だとある程度増殖が鈍くなります。
貝殻はカルシウムでできていて、弱酸性の水はあまり好きじゃないんですね。

といっても、鈍くなるってだけで貝殻が溶けてしまうほどではないので安心して大丈夫ですよ。

水位が高いと脱走することがある

ラムズホーンは、ガラス面を這うので、水位が高すぎるとそのまま外に出てきてしまうことがあります。

特にレイアウトを重視した縁無し水槽の場合は注意が必要です。返しがないのでそのまま脱走します。笑

また、水中の溶存酸素量が少なくなると、水面付近に移動することがあり、この場合も注意が必要です。

といっても脱走ができるというだけで、実際はめったにしません。
私も縁無し水槽で水位はガラス蓋ギリギリの環境で飼っていましたが、脱走は一度もありませんでした。

気付いてないだけかもしれないですが・・。

先祖返りすると原種の地味な色になる

何度か交配していくと、稀に先祖返りして原種の地味な色に戻っていく場合があります。
これは生き物全般に見られる現象で、チェリーレッドシュリンプ同士の交配でも突然原種のミナミヌマエビが生まれることがあります。

先祖返りとは
先祖返りとは、親にはないが先祖にはある特徴が子に現れること。
人間でも稀に見られる。(ハゲとか)

先祖返りの対策はありません。生き物とはそういうモノだと諦めましょう。

手に負えないくらい増えすぎるので注意

ラムズホーンは冗談抜きでやばいくらい増えます。
最初は稚貝を発見すると嬉しいのですが、次第に「またか・・」「もうやめて!」ってなります。

ラムズホーンはサカマキガイと同じ巻き貝なので、一度繁殖しだすと手に負えなくなるんです。

対策は地道にピンセットで潰していくしかありません。
どうしても増えすぎて困る場合は、最終兵器「アベニーパファー」や「キラースネール」を投下しましょう。一晩で滅亡します。

そもそも大量増殖の原因は、ラムズホーンにとって居心地が良いからです。
貝が苦手な弱酸性の水質にして、餌の食べ残しやコケを減らしましょう。

増えすぎたからって、そこら辺の川には捨てるなよ?卵が付着しているかもしれないから水草もアウトだ。これはアクアリストとして当然の義務だからな!

ラムズホーンこと「インドサカマキガイ」は、悪質なアクアリストたちのせいで、近年外来種として問題視されているぞ。

大量に繁殖すると水草の食害に合う

ラムズホーンは、歯がしっかりしていて、ヤスリで削るように餌を食べます。
そのせいか、硬いモノも削りながら食べてしまいます。

ただ食べづらいのかはわかりませんが、積極的に食べに行く事はありません。
大体の場合、溶けかかった枯れ葉や水草に付着したコケを食べています。

問題なのは、繁殖しすぎて大量のラムズホーンがいる場合です。
葉が溶けるように少しづつ薄くなって、最終的に食べつくします。

対策は、大量繁殖させないこと。水質を弱酸性にして、ラムズホーンにとって住みづらい環境を作りましょう。

それでも増えすぎる場合は定期的に間引く必要があります。

間引き方は、稚貝をピンセットで潰すだけ。熱帯魚の餌になるので放置でOKです。
ゴミに捨てても良いのですが、せっかく命を頂いたわけだから、無駄にしないであげてくださいね。

ヒーターのやけどに注意!!

ラムズホーンは泳ぐことができません。這って移動します。
なので、ヒーターの上に乗ってやけどすることがあります。

ヒーターって、水温が上がると自動で切れますよね。そのときにヒーターの上に乗ってしまうんです。
そして水温が下がり、ヒーターがONになると・・・。カラフルなエスカルゴの完成です。

対策はヒーターカバーをつけること。ヒーターに直接触れるのを防げます。

ちなみに、私は水草とヒーターの接触をを防ぐために常時カバーを付けています。
園芸用ネットと結束バンドで簡単に自作できますよ。

面倒くさい方はポチりましょう。笑

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小さい貝は隙間から侵入するので注意。

アベニーパファーがいると全滅するので注意!

淡水フグのアベニーパファーは貝が大好物です。
ラムズホーンも例外ではなく、貝殻ごと吸い込んでボリボリ食べてしまいます

ちなみに、活餌としてラムズホーンを使うのはおすすめ。
アベニーパファーって餌付けが難しいんですよね。ラムズホーンは勝手に繁殖するのでエサ代が浮くし、スネール(サカマキガイ)と違って色もきれいなので景観を崩しません。

残り餌が多いとコケは食べないことがある

食べ残しが出るくらい熱帯魚に餌をあげていると、コケを食べてくれない場合があります。
そりゃ、最高級黒毛和牛と1パック数百円の肉だったら、どう考えても前者を選びますよね。笑

対策は食べ残しが出ないようにすること。
あなたが思っている以上に少ない量で大丈夫ですよ。

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調子が悪いとひっくり返えったまま起き上がれなくなる

貝の中には、一度ひっくり返ると起き上がれない種類もありますが、ラムズホーンは自力で起き上がれます。

ただ、調子を崩すと起き上がれなくなり、気付いたら身が空っぽになっていることも。寿命の場合でも起き上がれなくなります。
対策は、人の手で戻してあげることですが、残念ながらだいたいは復活しません。

水槽のほとんどのラムズホーンがひっくり返っている場合、何らかのトラブルが起きている可能性があります。

しっかり原因を見つけて対策しましょう!

ラムズホーンが調子を崩す原因

かなり丈夫で、そう簡単には調子を崩しません。
ラムズホーンですら生きていけない環境なら、フィルターの増強など何らかの対策が必要かも。

ラムズホーンが調子を崩してしまう理由と対策をチェックしておきましょう!

チェックポイント
  • 酸欠になってない?
  • 水質が弱酸性?
  • 殻が白くなってない?栄養不足?

酸欠に弱いので環境によってはエアレーションが必要!だけど・・・

ラムズホーンは酸欠に弱く、酸欠状態になると水面付近に上がってくることがあります。

特に見落としがちなのが、水草をたくさん植えてある場合です。
水草は夜になると普通に呼吸をするので、夜間はしっかりエアレーションをする必要があります。

朝になったら地獄絵図に・・。なんて場合があるので注意ですよ。
水草を植えてないなら、常時エアレーションで。植えてるなら夜間のみエアレーションをしましょう。

・・・ただし!ラムズホーンは有肺類の貝で、肺呼吸ができます。貝の中では酸欠には強いほうですね。

調子を崩すのは別の理由があるのかも?

有肺類(ゆうはいるい)とは?

外套膜が変化した「肺」を持つ腹足綱(ふくそくこう)に分類される生物のひとつ。
ナメクジやカタツムリがある。

ちなみに、上部フィルターや外掛け式フィルターなどは、空気に触れる面積が多いので環境によってはエアレーション不要です。

弱酸性の環境は苦手で寿命が短くなる場合がある

貝全般に言えることですが、弱酸性の水質はあまり好みません。住めないほどではないですが。

というのも、殻は炭酸カルシウムで作られています。弱酸性の水が炭酸カルシウムと反応しちゃうんですね。
大人の貝はそんなに気にするほどでもないですが、稚貝にとっては住みにくい環境です。

CO2添加をしている場合も注意が必要。CO2には水質を酸性に傾ける効果があります。
ちなみに、大量繁殖を抑えるためにあえて住みにくい環境を作るのはアリ!

栄養不足だと貝殻が白くなり次第に調子を崩す

水槽にあるコケや枯れ葉・食べ残しを食べるので、基本的に餌は必要ありません。
ですが、水草や残り餌が少なかったり、他のコケ取り生体がいる場合は、餌が供給できていない場合があります。

ラムズホーンが栄養不足になると、殻が白っぽくなったり欠けたりするので、症状が見られたら餌を与えてみましょう。

ただ、カルシウム不足や弱酸性の水質でも白っぽくなるので、総合的に判断して餌をあげてくださいね。

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ラムズホーンの特徴

ラムズホーンの見た目はとにかく派手なピンクやブルーのカタツムリです!
もぐもぐしながら這う姿はとても可愛らしいですよ!ただ、まんまカタツムリなので、苦手な方はきついかも?

タマゴをたくさん産むので、一瞬で大家族になります。笑

石巻貝やフネアマガイとの違いは、有肺類である点です。
水中の貝は鰓呼吸が多いですが、ラムズホーンは肺と鰓呼吸(偽鰓)の両方ができます。

なので、稀に呼吸をしに浮上してくることがあるんですよ。

そんなラムズホーンですが、特徴についてもっと具体的にチェックしてみましょう!!

油膜も食べてくれる

ラムズホーンは、水面に漂う油膜を食べてくれます。油膜って、除去してもしつこく出るから厄介なんですよね‥。
油膜の対策は水面を動かすことですが、それができない水槽もあります。

そんな時、頼りになるのがラムズホーン。体を逆さまにして油膜を食べてくれます
最初見た時は、逆さまになって水面に浮かんでいるので結構ビビりました。笑

ラムズホーンの魅力はかんたんに繁殖できるところ!

一番の魅力にして最大のデメリットはかんたんに繁殖できることですね。

アクアリウムでよく入れられる貝に石巻貝やフネアマガイがいますが、汽水の貝なので繁殖がやや難しいデメリットがあります。寿命を迎えたら、また購入しないといけません。

ラムズホーンは何もしなくても勝手に増えるので、初心者でも簡単に繁殖できます。
ただし、本当に簡単に増えるので、増えすぎには注意が必要です。

繁殖しやすいのはラムズホーンの魅力でありながらデメリットでもあるんですね。

ラムズホーンと相性の良い熱帯魚は?

熱帯魚 相性

貝なのでどんな熱帯魚とも相性が良いですよ。鮮やかな見た目がより水槽を引き立ててくれるはず。

特に、同じアジアに生息する魚との相性が良いですね。ラスボラエスペイみたいなコイとか、グッピーとか。

ただ個人的にですが、ラムズホーンよりもフネアマガイを使います。笑
理由は大量に増えすぎないことと、地味な見た目だけど水槽にしっかり馴染んでくれること、コケ取り能力が凄まじく強いからです。

以前はフネアマガイよりも石巻貝が人気でしたが、近年一気に株を上げていますね!

私はアクアリウムを始めた時からフネアマ一筋ですからね!!!

ラムズホーンと相性の良い水草は?

水草 相性

ラムズホーンとひとくくりにしても、ピンクラムズホーンとかレッドラムズホーンなど様々な色があります。色によって相性が良い水草も変わってきます。

共通して言えることは、CO2を大量に要求する水草はやめたほうがよいかも?
殻がうまく作れず、色が悪くなったり調子を崩してしまう場合があります。

アクアリウム初心者なら、育てるのが簡単なマツモアナカリスから始めてみてはどうでしょうか。

また、平たい葉の水草も良いですね!付着したコケをきれいに食べてくれます。
定番のアヌビアスナナはもちろん、ウォータースプライトもオススメですよ。

飼育データ

名称ラムズホーン
学名Indoplanorbis exustus
難易度★☆☆☆☆
カテゴリ
大きさ 約2cm
水質弱酸性~弱アルカリ性
※中性以上が良い
水温3~30℃
寿命1~2年
価格5匹で400~1,320円
※色によって違う

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ラムズホーンの繁殖

ラムズホーンの繁殖はメチャクチャ簡単です。
初めてのアクアリウムで、繁殖もしたい方にオススメですよ。

逆にある程度実績を積んでいる方は物足りないかも。何もしなくても増えるので。笑

繁殖方法は産み付けるタイプで、ガラス面や水草に勝手に産み付けます。見た目はジェル状の中に白くて小さい玉が入っているので、すぐに分かるはず。

ちなみに、ラムズホーンには性別がありません。厳密に言うとオスメス同体なので、オスでも卵を産みます。

産卵用水槽を作る

ラムズホーンの産卵に使う水槽ですが…。適当でOKです。笑

準備するモノ
  • エアレーション
  • 水槽

エアレーションは、あればば良いですが無くてもOKです。

産卵~孵化

水槽の環境に慣れてくると、そこら中に卵を産み付けます。
ほっとけばそのうち孵化するので、隔離も何もしなくて大丈夫です。

ただし、アベニーパファーやブラックモーリーなどスネールの卵を食べる魚との混泳はNG。
混泳するならアカヒレとか小型の魚ですね。

稚貝の育成

稚貝はめちゃくちゃ小さいですが、生命力は強いので、何もしなくてOKです。
産卵のときと同様に、スネールを捕食しない魚であれば隔離する必要もなし

そこら辺に生えてあるコケや、水草の枯れ葉を食べて大きくなるので餌も不要です。

順調に成長したらラムズホーン地獄の始まり・・・。覚悟しておきましょう!笑

ラムズホーンの色揚げ方法

他の貝ではなくあえてラムズホーンを選んだ理由は、やっぱりカラフルな色ですよね。
色が綺麗に揚がっていないラムズホーンはただのスネールと同じです!

色揚げのポイントについて、しっかりチェックしておきましょう!

色揚げのポイント
  • 先祖返りした個体は交配させない!
  • 水質は中性~弱アルカリ性にする!
  • 栄養不足に気をつけること!
  • 先祖返りした個体は交配させない!

1番注意しないといけないのが先祖返りです。
先祖返りした個体を放置していると、地味な個体だらけになってしまいます。

というのも、先祖返りした個体と色が揚がった個体が交配すると、遺伝子的に強い先祖返りした個体が勝つんです。

ラムズホーンの場合、1匹でも増えるから余計に厄介なんですよね。

色が揚がった個体は「進化」ではなく「突然変異」です。それを無理やり固定させたわけだから、自然に任せるともとに戻っちゃうんです。

対策は先祖返りした個体は、別の水槽に移動させましょう。増えすぎて間引く必要がある場合は優先的に魚の餌にしましょう。

可愛そうだからって自然に逃がすのは絶対にNGですよ!!

水質は中性~弱アルカリ性にする!

貝全般に言えることですが、弱酸性の水はあまり好みません。寿命が短くなります。
寿命が短くなるってことは、それだけ殻の劣化が早いということ。

色もくすんだり白っぽくなるので、できれば中性~弱アルカリ性の水質で育てましょう。
ただ、弱アルカリ性だとコケなどのトラブルが増えるので中性付近が良いかも。

ちなみに、日本の水道水は、pH5.8~8.6くらいです。だいぶ幅があるので一度測ってみると良いですよ。

栄養不足に気をつけること!

貝の殻は、炭酸カルシウムでできています。

栄養が足りていないと、貝殻の形成がうまくできないことがあります。殻が白っぽくなったり欠けたりするので栄養不足には注意してください。

対策はしっかり餌を与えること。
コケ以外にも何でも食べる雑食性なので、コリタブや魚の餌を与えましょう。

魚に食べられてしまう場合は、ほうれん草がおすすめですよ。

ラムズホーンの性格

マイペースでまったりしている性格です。・・・貝という先入観のせいですかね?笑
魚やエビを襲うことはなく、ただただコケを食べています。

たまに、興味を持った魚に突かれることもありますが反撃もしません。

逆に攻撃的な魚との混泳は食べられてしまう事があるので注意してください。
特にアベニーパファーは貝が大好物なので注意が必要です。

動きも遅いので、簡単に捕食されてしまいますよ。

ラムズホーンの販売情報

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