ニューギニアレインボーは、ニューギニア、オーストラリアに生息するレンボーフィッシュです。淡水の温帯・熱帯地方に住んでいます。
ニューギニアレインボーはトウゴロウイワシ(Atheriniformes)に分類される魚で、3分の2以上がニューギニアとオーストラリアに生息しています。
それでは、ニューギニアレインボーの飼い方について確認してみましょう!!
肌が黒い人がいるからnewギニアってことらしいぞ。
ニューギニアレインボーの飼育難易度
ニューギニアレインボーは弱アルカリ性の水質を好みます。
ただ飼育可能な範囲が広く、少し酸性に偏っていても問題なく飼育できます。
ニューギニアレインボーの飼育難易度は低めといって良いでしょう。
とっても丈夫で飼育しやすい魚ですが、注意してほしいところもいくつかあります。
しっかりチェックしておきましょう!
弱酸性の水質は好まない
ニューギニアレインボーは丈夫な魚なので、少しぐらい酸性に傾いていても、普通に飼育できます。
でももともと住んでいた環境ではないので、水質になれるまでは発色が悪くなったりとそれなりにストレスになります。
特に購入直後は、移動のストレスで体調もよくありません。
そこに追い打ちをかけるように弱酸性の水に入れられては、ニューギニアレインボーもたまったものじゃないですよね。
水草や他の熱帯魚の関係上、どうしても弱酸性でなければいけない場合を除いては中性〜弱アルカリ性で飼育するようにしましょう。
強い水流に注意!
ニューギニアレインボーは、自然界ではもともと水流が穏やかな環境で生活しています。強い水流はあまり好きではありません。
強すぎる水流はストレスになるのでしっかり対策しておきましょう。
水流の発生源であるフィルターは、水槽のサイズ・形に合ったものを選びましょう。水量的には丁度良いフィルターだったとしても、水槽の形が特殊で思ったよりも水流が強かったなんて場合があります。
特に縦に長い水槽だったり、キューブ水槽(正方形)の場合は注意してください。
間接的に水流抑える方法として、水草や流木などをいれる方法があります。見た目も映えるし、一石二鳥です!
口が小さく餌が食べづらい
ニューギニアレインボーは、体の割に口が小さいので、餌を食べるのがちょっと苦手。大きすぎる餌はうまく食べることができません。
もし食べずらそうだったら、より小さい餌にするか細かく砕いて与えるようにしましょう。
おすすめの餌はフレーク状の餌です。
細かく砕きやすくて水中をゆっくり沈下する特性から、食べるのが苦手な魚でも簡単に食べることができます。
ヒレの癒着に注意!
ニューギニアレインボーのオスは、ヒレを広げると想像以上に大きくとても立派!
この立派なヒレを維持するためには、定期的にヒレを動かして柔らかくしておく必要があります。
人間も体が硬い人と柔らかい人がいますよね。それと似たようなことですね。
ニューギニアレインボーが1匹だけの場合、フィンスプレッティング(ヒレをパタパタ動かす)をしないので、ヒレがカチコチに固まって癒着してしまうことがあります。
癒着を防ぐために、定期的に水槽の前に鏡をおいてヒレを広げましょう。
ニューギニアレインボーの特徴
ニューギニアレインボーの体色はメタリックな鱗で、やや緑がかっているのが特徴です。さらに尾びれが直線状に赤みを帯びています。
カラシンとか小型のコイ系とは少し違った容姿がなんとも魅力的ですよね!
私個人としては、細長くてひらひらしたヒレがそそられます笑。
そんなニューギニアレインボーですが、特徴についてもっと具体的にチェックしてみましょう!!
特徴的なキラキラと輝く体色とフィンスプレッティングが魅力!
メタリックな鱗が光を反射させて、キラキラと輝く体色がとても美しい魚ですよね。
そして、ニューギニアレインボーの最大の魅力は「フィンスプレッティング」です。
大きなひれを広げてパタパタと開閉する特徴的な姿は美しくもあり、面白くもあります。
さらに、飼い込めば飼い込むほど美しい容姿になり、より鱗の光沢が強くなります。
このように、実はとっても奥が深いのも魅力の一つなんです!
群泳する性質がある
ニューギニアレインボーは群れる性質があり、数十匹が群を成す光景はとても美しいですよ。
特に大きな水槽で天敵(危害を与える魚)がいるような環境では、みんなまとまって泳ぎます。
ただ他の熱帯魚同様に、環境に慣れてくるとバラバラで泳ぎだします。
天敵がいないことは良いこととはいえ、見ている方としてはちょっとつまらないですよね・・。
もう一度群れてほしいのなら、ちょっと凶暴な熱帯魚を入れると良いですよ。
もちろん隠れ家と大きい水槽を用意してくださいね。
ちなみに前に耳にしたことなのですが、ワイルド個体ってブリード個体よりも寿命が短いと言われているんです。
輸送時のストレスとかいろいろな理由はあると思いますが、個人的にワイルド個体は自然環境というストレスに晒されているから寿命も短いのでは?と思っています。
つまり凶暴な魚と一緒に混泳させていると、ストレスの影響で寿命が短くなってしまう可能性があるんです。
完全な持論ですが、私としては寿命を削ってまで群泳してほしくないです!
そのままでも美しいので、ニューギニアレインボーがのびのびと暮らせる環境だけを作ってあげてほしいです!!ただでさえ小さな水槽に閉じ込めるわけですから‥。
ニューギニアレインボーと相性の良い熱帯魚は?
同じ水質を好む魚とならどんな種類とも相性抜群!
ニューギニアレインボーはメタリックな色なので、ワンポイント的にレッドソードテールを入れると水槽がより引き立ちます!
同色でまとめるなら、ネオンドワーフレインボーとかかな?
群泳させたいなら、やや凶暴なブラックテトラや凶暴なバジスバジスをいれると良いかも。
何度も言いますが、隠れ家はしっかり作ってあげてくださいね。
ニューギニアレインボーと相性の良い水草は?
中性から弱アルカリ性の環境で育つ水草と相性が良いです。
個人的に水草を主役に使うのではなくて、ニューギニアレインボーをより美しく魅せるための背景として水草を入れるのがおすすめ!
後景草にはスクリューバリスネリアとかどうでしょうか?前景はエキノドルス・テネルスとかが良いですね!
テープ状の水草でまとめてみましたが、もちろんオーストラリアンノチドメもGOOD!
とりあえず水質さえ合っていればどんな水草とも相性が良いですよ!
飼育データ
名称 | ニューギニアレインボー |
---|---|
学名 | Iriatherina werneri |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
カテゴリ | レインボーフィッシュ |
大きさ | 約5cm |
水質 | 中性〜弱アルカリ性 |
水温 | 22℃〜28℃ ※推奨温度は25℃くらい |
寿命 | 約4年 |
価格 | 4匹で¥1100〜¥1650 |
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ニューギニアレインボーの繁殖
レインボーフィッシュは小型カラシンと違って、とても簡単に繁殖できます。
オスとメスのペアを購入して、繁殖させるのもニューギニアレインボーの楽しみのひとつですね。
オス・メスを見分けるポイントは、オスは2枚の背びれと腹びれ・尻びれがメスよりも細長い形をしています。
また観察していると、たまにフィンスプレッディング(ヒレを大きく広げたり畳んだりを繰り返す)をします。
メスはオスよりもひれが短く、尾びれの赤みがありません。フィンスプレッディングもしません。
比較的オス・メスの判別はかんたんにできます。
産卵用水槽を作る
ニューギニアレインボーは環境が良いと、混泳水槽でも勝手に増えるくらい繁殖が簡単です。
でも、稚魚の生存率とかを考えると、繁殖用水槽を用意した方が良いです。
- 産卵床(ウィローモス・浮草)
- エアレーション
- 水槽
- ヒーター
- 隔離用ネット
- 稚魚の餌(インフゾリアやブラインシュリンプ)
産卵
環境に慣れてしばらくすると、産卵の兆候が見られます。
オスの体色が灰色っぽい青色に変わり、頭から背中にかけてベージュ色のスジが確認できます。婚姻色というやつですね。
上記のような婚姻色が出ると、フィンスプレッディング(ヒレを広げたりたたんだりを繰り返す)をしてメスを追いかけるようになります。
オスに対してするフィンスプレッティングは威嚇ですが、メスに対しては威嚇ではなく「アピール」です。
威嚇しているからと隔離しないようにしてくださいね。
数日で浮草の根などに卵を産み付けますが底床に落ちてしまうこともあります。
浮草は微生物の繁殖や稚魚の隠れ家にもなります。生存率を上げられるので、入れておきましょう。
ウィローモスも産卵床になるのでおすすめ!
レインボーフィッシュは、一度産卵すると毎日(1週間ほど)のように少量ずつ産卵します。
その間も親が卵を食べてしまうことがあるので、隔離ネット等で卵を隔離しましょう。
ちなみに、1週間くらい連続で産卵するので、親を動かすの厳禁ですよ!
稚魚の育成
孵化したての稚魚は、ヨークサックという栄養が詰まった袋を持っているので、餌はあげなくてもOK。
こんなやつです。
泳ぎだすまではそっとしておいてください。稚魚が自ら泳ぎ始めたらヨーサックもしぼんで、なくなりかけていると思うので餌を与えます。
最初は、ブラインシュリンプやゾウリムシなどの単細胞を与えるようにしましょう。
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餌を与え始めると、急速に水が結構汚れはじめます。毎日3分の1くらいを水換えしましょう。
体が大きくなったら人工餌にも慣れさせていきましょう。
ニューギニアレインボーの色揚げ方法
美しく色が揚がったニューギニアレインボーは、とっても美しいですよね。
ネオン色にキラキラと煌くのがとっても魅力的!
ニューギニアレインボーの色揚げ方法は、水質に気をつけること!
弱アルカリ性の環境で飼う
ニューギニアレインボーは弱酸性の水を好みません。もちろん飼えないわけではないですが、やっぱり調子は優れないご様子‥。
発色にも影響があって、なんだかくすんだような色合いでお世辞にも美しいとは言えません。
ニューギニアレインボーの魅力を最大限引き出すには、弱アルカリ性の環境で飼育することです。
特にワイルド個体(自然採取された個体)は、弱アルカリ性の水質で本領を発揮します。
逆に日本で繁殖された個体は、弱酸性にも適応している場合があります。
元々かんたんに繁殖ができるニューギニアレインボーですから、弱酸性で育ってきた子も多いです。
購入する時にワイルド個体なのかブリード個体なのかチェックしておくと良いですね!
異性同士を混泳させる
魚も人間と一緒で、異性を前にすると急に色気づきます。
特にニューギニアレインボーのオスは繁殖時期になると、メスにアピールするために髪の毛を立たせたり、髪の色を明るくします笑。
美しく色を揚げたいなら、複数匹を混泳させてみましょう。繁殖も狙えちゃいますよ!
ただ注意点として、メスを攻撃するDV野郎がいたら、即刑務所(隔離)に入れてくださいね。
水槽の治安はあなたが守るのです!
また水温も関係していて、水温が高い方が発色が良いです。繁殖時期だと勘違いするのでしょうね。
ニューギニアレンボーの性格
特段臆病というわけではありませんが、5cmと小型な魚なので、ヒエラルキーは下の方です。
なので、水槽に入れた直後は端っこでじっとしていたり、奥の方にいる場合が多いです。
そんなこともあってか、ニューギニアレインボーはとても温和な性格で、他の魚にちょっかいを出すようなことはしません。
どちらかというと、攻撃される側ですね。ひれが長いこともあり、他の熱帯魚にかじられてしまう場合があるので、群泳させたいとか特別な理由が無い限り、凶暴な魚との混泳はおすすめしません。
ただオス同士だと攻撃ではないですが、フィンスプレッディングという威嚇?アピール?をします。
友好の印とかではないので、一応頭の片隅に入れておくと良いかも。
ニューギニアレインボーの販売情報
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