アカヒレはコイ科の淡水魚で、尾ひれの特徴的な赤いヒレからこの名前がつきました。
ちなみに、別名コッピーとも呼ばれています。グッピーみたいで可愛い名前ですよね!
中国から輸入された魚でしたが、現在中国原産のものは絶滅したと言われていて、今市場に出回っているのは養殖されたものです。
ベトナムにも「ベトナムアカヒレ」という、同属の魚が存在します。
ベトナムアカヒレは、下びれが赤く染まっている品種で、中国産と違い、頭~尾にかけ黒い線が入っています。
そのほかにも、「ゴールデンアカヒレ」や「ロングフィンアカヒレ」がいます。ロングフィンアカヒレは、アカヒレのヒレを長く伸ばした改良品種。
しかし最近ではアカヒレとの交配が進んでしまって、純粋なロングフィンアカヒレを視ることはごくまれです。
ゴールデンアカヒレは突然変異で生まれた改良品種。
光の当たり方で、目の縁が薄いブルーに輝いていてとてもきれいな品種で、飼い込むと黄色味を増していきます。

俺的にキンアカヒレのほうがかっこいい気がするぞ。
アカヒレ(コッピー)の飼育難易度
アカヒレの飼育難易度は低く、アクアリウム初心者にも入門魚としてピッタリです。
低体温にも酸欠にも強く水槽内の環境がよければ繁殖も簡単です。
水質悪化を防ぐために、定期的に水換えをしていれば死ぬことは滅多にありません。
アカヒレはとても丈夫なので、パイロットフィッシュとしてもおすすめです。
ただ飼育水がきちんとできてても、水槽に入れるときの水あわせはしっかりと行いましょう。
地域によってはヒーターなしで飼育可能
水温の適応範囲がとても広いため、地域によってはメダカと同じようにヒーターを使わずに飼育することも可能です。
飼育している方には、ボトルに数匹のアカヒレと水草を入れて飼っている方もいます。
私もボトルでアカヒレを飼育していますが、冬でもヒーターなしで飼育できています。
ただ冬はどうしても水温が低くなるためか動きがちょっと鈍く、餌もあまり食べません。
冬の時期は、餌の量を減らす等の調整が必要です。
アカヒレ(コッピー)の特徴
アカヒレは赤い尾びれにネオンテトラのようなネオン色のラインが特徴的で、若魚だとラインの光沢が強く出ます。
ネオンテトラとは違った美しさで、とってもきれいですよ。
個体によっては背びれにも赤い色が乗ります。
じっくり飼い込み、調子が良いと体色もより発色してくれます。
アカヒレとは思えないような姿に化けますよ!
水草との相性も良く、アクアリウム初心者でも簡単に美しい水槽が作れるのも嬉しいです。
熱帯魚ではなく温帯魚!
ちなみにアカヒレは厳密にいうと熱帯魚ではなく、「温帯魚」なんです。
聞き慣れない名前ですが、温帯魚とはその名前のとおり「温帯生息している魚」のこと。
日本も温帯地域なので、場所によってはヒーターなしでも育てることができます。

ただし、最近は気温が35度以上だったり異常だ。水槽は、水量も少ないから気温の変化も大きいぞ。
日によってはファンが必要かもしれないぞ!
あと、ないとは思うが、直射日光の当たる場所には「絶対に」置くなよな!
群れる習性のある魚
アカヒレは小型魚によく見られる「群れる」特徴があります。
1匹だけだと大したことなくても、数十匹が群れをなして泳ぐ光景は圧巻で個体の小ささを感じさせません。
ただし、水槽が安全だとわかると途端に群れなくなります。
1匹ずつ好き勝手に泳ぐようになります。
どうしても群れさせたいなら、アカヒレより大きい魚と混泳させること。
「食べられるのではないか」と身の危険を感じて、再び群れで泳いでくれます。
とはいっても、アカヒレにとって相当なストレス。
下手するとかじられる場合だってあります。
個人的な意見としては、安全な環境で飼ってあげてほしいです‥。
詳細
名称 | アカヒレ(コッピー) |
---|---|
学名 | Tanichthys albonubes |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
カテゴリ | コイ |
大きさ | 約4cm |
水質 | 弱酸性〜弱アルカリ性 |
水温 | 10℃〜30℃ ※推奨温度は22℃くらい |
寿命 | 約3〜4年 |
価格 | 10匹で¥450〜¥800 |
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アカヒレ(コッピー)の繁殖について
アカヒレの繁殖は、とっても簡単。日本国内でもよく繁殖されています。
60cm以上のそこそこ大きい水槽で飼ってたら「いつの間にか稚魚が生まれてた」ということがあるくらいですよ。
ちなみに、めだかはアカヒレと同じように温帯魚になりますが、同種ではないので交雑しません。
エビに例えると、ビーシュリンプとヌマエビが交配しないのと一緒ですね。
なので、仮に両種を同じ水槽に入れたとしても見向きもしません!
ちなみに通常のアカヒレとゴールデンアカヒレは同種なので、交配可能。
生まれる赤ちゃんの色は、黄色を基調とした体色でまだら模様です。
ゴールデンアカヒレの特徴と通常のアカヒレを併せ持った体色ですね!
産卵まで
環境が大きく変わってしまうと、ストレスのためかメスが産卵しにくくなる傾向にあります。
繁殖させたい場合はあらかじめ用意した繁殖用の水槽に、オスとメスのペアを入れて産卵するまで待ちましょう。
ペアの選び方は、お腹の大きなメスと飼育している水槽内で一番大きくて強いオスをペアにするのが理想的。
アカヒレの繁殖方法は、メスが産んだ卵にオスが放精し受精します。
卵を水草に産み付けるのではなく、水中にばらまくタイプです。
そのため卵は水槽の底に沈んでしまうので、なるべく底砂は使用しないほうが良いですよ。
産卵床にはウィローモスがピッタリ
水温は25℃くらいに設定し、産卵床としてウィローモスを入れておきます。
底砂でなはくウィローモスを敷き詰めておくことで、ウィローモスに卵が絡まって親に見つかりにくくなります。ウィローモスごと隔離出来る点もメリットの一つ。
親が卵を食べてしまうことがあるので、親たちは元の飼育水槽に戻すか、卵だけ隔離した方が孵化率が高くなります。
孵化後
孵化後、稚魚はヒーターで20℃くらいに加温した水槽で飼育してください。
生まれてすぐは稚魚に卵黄の詰まった袋(ヨーサック)が付いているので、餌は必要ありません。
また死んでいるかのように底でじっとしていることがあります。
生まれたばかりの稚魚は泳ぐ力がなくその場でじっとしていることが多いので、そのままそっとしておいてください。
大丈夫か?と手を突っ込んだり、ガラスを叩くのはやめましょう!
孵化してから5日ほど経つとお腹にあった袋がなくなって泳ぎ始めるので、そのタイミングで餌を与えます。
餌はゾウリムシなどの微生物を与える
稚魚はとても小さくブラインシュリンプですら大きいです。
ブラインシュリンプよりも小さい「茹でた卵の黄身をすり潰したもの」や「ゾウリムシ」などの微生物を与えましょう。
ちなみに、水槽内の微生物も食べますよ。
ゾウリムシが近くのアクアショップに売っていなかったら、ネット通販で購入しちゃいましょう。
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卵黄を与える場合、水が結構汚れてくるので、余った餌はスポイトで取り除くようにしましょう。
減った分の水を親たちのいる水で点滴法で水換えします。

体が大きくなり、ブラインシュリンプが食べられるようになったら栄養満点のブラインシュリンプに切り替えましょう。

だいたい2センチ弱になれば、親たちのいる水槽に戻すことができます。
アカヒレ(コッピー)の性格
アカヒレの性格はとても温和。どんな種でも混泳可能です。
しかし同じ水槽でエビを繁殖させたい場合、稚エビが捕食される可能性があります。水槽を大きくしたり水草を多く入れて隠れ家を作るなどの工夫が必要です。
また、ゴールデンアカヒレは、通常のアカヒレよりも気性が荒い傾向があります。混泳の際はやや注意が必要。
大人しい魚だと追いかけまわされたり、突っつかれたりといじめに発展してしまうので、様子を見て相性が悪いようなら別水槽で飼育しましょう。
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