中央アメリカ、西アフリカなど幅広い国に分布している水草です。
水上化できる水草で、主に湿地に生えています。
普通は水上で育ちますが、水没したら水中葉を展開するわけですね。
ちなみにパールグラスを日本語に直すと「真珠の草原」って意味になります。とってもファンタジーな名前ですよね。
それでは、パールグラスの育て方についてチェックしてみましょう!
パールグラスの難易度
パールグラスの難易度は、明るい照明とある程度のco2さえ満たしていれば、育てるのはそれほど難しくない水草です。
ですが、他の水草よりも高い硬度を要求するので、その点だけは注意する必要があります。
硬度を高くしようとすると、水質が弱アルカリ性に傾いてしまいますが、この水草は弱酸性の水質を好むので、そこらへんの調整は初心者では難しく感じるかもしれません。
特に、硬度を下げてしまうソイルとの相性はあまり良くないので、使用は控えた方がいいかもしれません。
また、光量は低くても育ちますが、高光量の方がより美しく育ちます。
硬度と水質にさえ気をつけておけば、比較的簡単に育てることができる水草です。
パールグラスの特徴
色あいがとても鮮やかで、レイアウトでは、中景〜後景・場合によっては前景にも使用することができる汎用性の高い陽性の水草。
自然界では、湿った所や川辺、池などに多く自生しており、1年中育つのが特徴です。
そのため、水上葉として生えていることのほうが多いです。
パールグラスの葉はとても明るい緑色をしており、上に伸びていこうとしますが、状態が良いと横に這うように伸びようとする特徴もあります。
葉は3枚から4枚ぐらいからなり、光量が高いと一気に上に伸びていきます。
陽性で明るい葉を持つ、覆い茂ったパールグラスの群生を優雅に泳ぐ熱帯魚の姿はとても美しく、同じ陽性の水草であるグリーンロタラの群生とは、少し違った可愛らしい雰囲気の水槽を作ることができます。
光合成を活発に行うことから、要求する肥料の量も多くなるので、肥料不足にならないように注意しましょう。
特に、ソイルが使えない水草なので、肥料を与える場合は底床に埋めるタイプを中心に添加する必要があります。
また、似た名前のキューバパールグラスはパールグラスよりも匍匐する性質があり、前景草なので購入する際は間違わないように注意しましょう。
育成データ
名称 | パールグラス |
---|---|
学名 | Micranthemum micranthemoides |
難易度 | ★★☆☆☆ |
カテゴリ | 後景草 |
水質 | 弱酸性〜中性 |
硬度 | 6〜7 |
光量 | 2灯以上 ※4灯以上推奨 |
CO2添加 | 2滴/ 1秒 |
価格 | 水中葉の場合10本で¥1100〜¥1400 |
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パールグラスの植え方
パールグラスは、肥料をかなり欲しがる水草です。
パールグラスを植える前に固形肥料を埋めておくと、良いかもしれません。
植えてすぐは、根がまだ這っていないため、根から栄養を吸収できないので、コケには十分注意しましょう。
植え方は、3〜5本ほどまとめて植えると隙間なく生い茂ったパールグラスの群生が作れます。
水上葉を植えた場合、数日で枯れてから新しく水中葉を展開します。
枯れた水上葉は、コケの原因にもなるので、取り除くようにしてください。
また、コケ対策としてヤマトヌマエビやミナミヌマエビを入れるようにしましょう。
パールグラスのトリミング
パールグラスのトリミングにはピンチカットと差し戻しがあります。
ピンチカットとは、パールグラスの頭の部分をカットする方法で、残った部分から新芽を展開させていきます。
ピンチカットのメリットは、通水性がよくなり、水槽に淀みができにくくなります。
デメリットとしては、カットしてすぐのパールグラスは見た目が悪くなります。
ですが、数日で新芽を出すので、そこまで気にしなくてもいいと思います。
さらに、頭の部分をもう一度植えることで、よりたくさん増やすことができます。
また、繰り返しピンチカットをしていくと、根本の葉がすこしずつ古くなっていくので、差し戻しを行う必要がでてきます。
差し戻しとは、水草をピンチカットした後に、残った部分を捨てて上のほうだけを植えなおすことを言います。
差し戻しのメリットは、古い部分を水槽から出すので、きれいな部分だけが残り、見た目が良くなります。
差し戻しのデメリットは、水草を引っこ抜くため、ソイルが舞ってしまって、ピンチカットよりも作業量が多いことです。
さらに、根っこが生えていない上の部分を植えるため、根が生えるまでは栄養の吸収ができなくなる点に注意しましょう。
大規模な水草のトリミングは、急激に水槽のろ過能力が低下してしまうので、病気やコケが大量に発生することがあります。
一度に全てトリミングするのではなく、何区画かに分けて行うようにしましょう。
初心者がよく間違ってしまうことに、トリミング後に早く成長させようとたくさん肥料を与えてしまうことです。
トリミング後は、養分を吸収する力が弱くなっているため、肥料を多くいれるとコケが発生してしまいます。
肥料は入れずに、場合によっては、換え水も行いましょう。
パールグラスの販売情報
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