すごく丈夫で、低光量でも簡単に育てられることで人気の水草「エキノドルス・テネルス」。
別名「ピグミーチェーン・アマゾン」とも呼ばれています。
名前が似ていますが「ピグミーチェーン・サジタリア」とは全く違う種類の水草です。
自然界では、湿地帯に生えています。
完全に水中に生えているわけではないんですね。
それでは、エキノドルステネルスの育て方について確認してみましょう!!
ホント「ニンゲン」って怖いぜ。
エキノドルス・テネルスの難易度
前景草というと難しい水草が多いイメージがありますが、エキノドルスはとてもかんたんです。
すぐに底床を埋め尽くすほど増えてくれるはずです。
しかも成長速度がとても早く、CO2を添加するとさらにスピードが上がります。
エキノドルス・テネルスの難易度は、とても低いでしょう。
ただし、葉が柔らかい点には注意が必要です。
葉がとても柔らかいので注意!
葉がとても柔らかく、傷がつきやすい点に注意してください。
もし傷ができてしまうと、葉が枯れてコケが生えてきてしまう場合があります。
植える時はとにかく丁寧に扱って傷ができないように注意しましょう。
もし傷ついてしまったら放置は絶対ダメです!
傷ついた葉はトリミングしちゃいましょう。
新芽はもっと柔らかいので注意!!
ただでさえ葉が柔らかいエキノドルステネルスですが、新芽はもっと柔らかいので注意が必要です。
特にヤマトヌマエビのような大きなエビやオトシンクルス等から食害を受ける場合があります。
対策はエビやオトシンにも餌を与えること。
新芽よりも美味しい餌があるとそっちを食べるようになります。
でもコレをやっちゃうとコケも食べなくなるんですよね‥。笑
私は新芽を食べつくされた経験があるので、食害が少ないミナミヌマエビを使うようにしています。
水槽内で勝手に増えるので、何度も飼い直す手間もありません。
低光量だと葉が長くなる
エキノドルステネルスは光量が弱いと葉が長くなることがあります。
高光量の照明でも水槽の端っこや流木の影などは要注意ですね。
それと見落としがちなのが光の直進性です。直進性が強い照明だと、後景草が光を遮って陰ができやすくなるんです。
その結果、前景草まで光が届かなくなり、葉が伸びる原因になります。
光の直進性が強いメタハラやLEDを使っている方も注意してください。
ちなみに、光量が強いと赤茶っぽい色になります。
緑色の水草として使いたい場合は葉が伸びない程度に光量を抑えましょう。
といっても、エキノドルステネルスは赤くなってなんぼの水草です!
緑色で細長い葉が使いたいならショートヘアーグラスを選んだほうが良いかも。
難易度は格段に上がりますが、光量を強くしても緑色のままだし細長い葉をしています。
環境によって色を大きく変化するのでレイアウトの維持が大変
上記のように育てる環境によって色が大きく変わります。
何も考えずに植えちゃうと「こんな色は求めてないっ」ってなります。笑
魅せたい色に合わせて植える場所を考える必要があるんです。
例えば緑色に保ちたいのなら、光量を抑えたり影になるような場所に植えたり。
もし光が強い方にランナーを伸ばしたら、トリミングや引っこ抜く作業が必要になります。
このように、レイアウトによっては少しだけ大変かもしれません。
‥といっても普通は色を染めたいから選ぶ水草なんですけどね!
エキノドルス・テネルスの特徴
エキノドルステネルスの最大の特徴は、環境によって色合いを変えること!!
光があまり当たらない場所に植えると緑色の葉を展開し、光が強くCO2が多いと葉先が赤っぽい色に変化します。
さらに、光量が強くCO2を少なめにすると赤紫のような色になります。
このように、水槽の環境によって色合いが大きく変わるのがエキノドルス・テネルスの最大の特徴であり最大の魅力です。
そんなエキノドルス・テネルスですが、特徴についてもっと具体的にチェックしてみましょう!!
エキノドルス・テネルスを水槽に植えるならどのあたりが良い?
前景に植えるのが一番オーソドックスな使い方です。
底床一面に植えるレイアウトも良いですね!
前景の主役はもちろん、アクセントとしても使えますよ。
中景に植える場合、光が強いと匍匐してしまうので影になる場所に植えるのがコツです。
水草や流木の隙間からひょっこり顔を出すようなレイアウトが作れます。
さすがに後景はだめですね‥。
でかくなる時はかなりでかいのですが、ピンっと真っすぐに伸びてくれません。ヘロ~ンと横に倒れます。
オススメの植える場所 | |
前景 | ○ |
中景 | △ |
後景 | × |
エキノドルス・テネルスの魅力は水槽によって姿を変えること!
低床一面に広がったエキノドルステネルスは本当に美しく、草が生い茂ったような草原を演出できます。
水草の絨毯を作りたい方におすすめの水草ですよ!
高光量の水槽で育てると葉先が赤みを帯びて、哀愁漂うどこか寂しげな秋に近い感じを演出できます。
また、とても扱いやすいのもエキノドルス・テネルスの特徴の1つですね。
長くもなく短くもない葉は、前景や中景からちょっとしたワンポイント的な使い方もできる便利な水草です。
低光量にも強い数少ない前景草なので、影になるような部分に水草を植えたい場合や、陰性植物中心の水槽でもエキノドルス・テネルスは活躍してくれるはずです。
また、貧栄養下でも簡単に育つので、ソイルを使わない水槽にもオススメ。
水槽によっては肥料も必要ありませんよ!
- 水槽の環境によって色合いを大きく変える。
- 草体が長くもなく短くもないのでどんな場所にも植えられる。
- どんな環境でも適応して美しいレイアウトが作れる。
エキノドルス・テネルスと相性の良い魚は?
弱酸性から弱アルカリ性まで育つ水草なので、テトラ系からコイ系までイケます。
コイ系を使うならラスボラ・エスペイとかどうでしょうか!?
枯れ葉っぽく染まったエキノドルステネルスとオレンジ色のラスボラ・エスペイの組み合わせはサイコーに相性が良いですよ!
逆に相性が悪いのは、草食性が強い魚です。
例えばレモンテトラとか、ブラックテトラなどですね。
葉が柔らかくて美味しいので、あっという間に食べつくされてしまいます。
エキノドルス・テネルスと相性の良い水草は?
テネルスの草原も良いですが、他の前景草と組み合わせるともっと複雑なレイアウトが作れます。
例えばグロッソスティグマと組み合わせると、間からひょこんひょこんと顔を出す感じのレイアウトになります。
グロッソスティグマだけのレイアウトよりもさらに自然な感じが演出できますよ。
…まあ、オーソドックスですね笑。
あとは、後景~中景にクリプトコリネウェンティグリーンとかどうでしょうか。この水草は光量が強いと茶色く変化します。
同じ色合いなので、統一感が作れますよ!
逆に相性が悪い水草はヘアーグラスショートですね。同じような草体なので役割がかぶってしまいます。
なんとなく乱雑で、まとまりのない感じになってしまいます‥。
詳細
名称 | エキノドルス・テネルス |
---|---|
学名 | Echinodorus Tenellus |
難易度 | ★★☆☆☆ |
カテゴリ | 前景草 |
水質 | 弱酸性〜弱アルカリ性 |
硬度 | 0〜6 |
光量 | 2灯以上 ※色を染めるなら4灯 |
CO2 | 添加無しでも可 |
価格 | 5本で ¥450〜¥700 |
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エキノドルス・テネルスの植え方
枯れている葉や苔が付着している葉を取り除き、丁寧に1株づつ植えます。
深く植えすぎると新芽の成長が邪魔される場合があります。
なので、少し根元が見えてるくらいの深さで植えるのがコツです。
また最初から密に植えるのではなく、成長を見越してある程度間隔を開けて植えましょう。
それと葉がとても柔らかいので、取り扱いには注意してください。
- 少し根が見えるくらいの深さで植える!
- 柔らかいので取り扱いに注意!
エキノドルス・テネルスのトリミング・増やし方
エキノドルスのトリミングには「ランナーをカットして引っこ抜く方法」と「根元付近からカットする」の2があります。
また、「ランナーをカットして引っこ抜く方法」で増やすことができます。
根元付近からカットする
単純に根元付近からバッサリとカットします。
ポイントは「根元付近」「外側の葉から」です。
葉の途中からカットすると、その葉は2度と成長しません。
見栄えが悪くなるので、根元付近のあまり目立たない位置からカットします。
そのうちカットした葉は溶けてなくなります。
もう一つは、外側の葉からトリミングします。
エキノドルステネルスは、内側から新芽が生えてきます。
なので、一番古い葉は一番外側になるんです。
- 根元付近からカットする。
- 外側の葉からカットする。
ランナーをカットして引っこ抜く
エキノドルステネルスはランナーを伸ばして増えていきます。
生えてほしくない場所にランナーを伸ばしたら、そこをカットし、底床を巻き上げないようにゆっくり引っこ抜きます。
ランナーを切らずに引っこ抜くと、ずるずると他の株まで抜けてしまうので注意してください。
ちなみに引っこ抜いた株はもう一度植えられます。
「間引く→植え直す」を繰り返すことで、どんどん数を増やすことができますよ。
- 必ずランナーをカットしてから引っこ抜く。
- 引っこ抜いた株はもう一度植えられる。
エキノドルス・テネルスの販売情報
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