赤と白のバンド模様が非常に美しいレッドビーシュリンプ。
ビーシュリンプという小型のエビを改良して作られたエビです。
原産国は香港・中国あたりとされていますが実は不明です。
今流通しているのは養殖された個体なんですよ。
それでは、レッドビーシュリンプの飼い方についてみてみましょう!
レッドビーシュリンプの飼育難易度
レッドビーシュリンプはミナミヌマエビやヤマトヌマエビとはまったく違う種類のエビで、非常に弱いことで知られています。
特に「酸欠」「水質の変化」「水質悪化」「水温の変化又は高温」「薬品(残留塩素等)」に非常に弱い部分があります。
レッドビーシュリンプの飼育難易度は高めと言っても良いでしょう。
どれくらい弱いかというと、熱帯魚にストレスになる程度の要因でも、レッドビーシュリンプでは、死んでしまうほどのストレスになるほど弱いエビです。
なので、導入や水換えは、他のエビよりも慎重に行ってください。
水合わせについては、こちらの記事を参考にしてください。
水換え方法については、こちらの記事を参考にしてください。
この水換え方法はエビにとって非常に負担の少ない方法になっています。
酸欠に関しては、エアレーションをしっかり行うようにしましょう。
また、co2添加のように細かい気泡を作るのではなく、水面を揺らすぐらい大きな気泡でエアレーションしてあげましょう。
水面を揺らすために、シャワーパイプを使用するのもいいと思います。
水面を揺らすほど大きな気泡を作る理由としては、酸素は水中に溶けにくいため、細かい気泡でエアレーションしてもほどんど意味がないからです。
なので、水が空気に触れている時間を長く作ったほうが効率が良いのです。
実は、エアレーションは、気泡による酸素濃度上昇よりも水面を揺らすことによる酸素濃度上昇のほうが圧倒的に多いのです。
エアレーションの音が気になるという方は、エアレーションの中でも静かと言われている「水心」をおすすめします。
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レッドビーシュリンプの特徴
赤と白のバンド模様が美しく、ミナミヌマエビよりもさらに小さいエビです。とても小さいのが特徴ですが、この美しい色から存在感は十分すぎるほどあります。
さらに、餌を投入した時に見られるエビの団子は狂気じみた面白さも。やっっぱりエビは見ているだけでも飽きませんね。
ビーシュリンプの最大の魅力は、何と言っても繁殖にあるといっても過言ではありません。
ベタのように、どれだけ美しい個体かを競うコンテストがあるほどです。
また、購入時は特徴的な赤白バンド色が濃く綺麗に発色していたのに、水槽にいれたら薄くなったということがありますが、水槽の環境によって体色が強くで出たり、逆に薄くなったりします。
色が薄くなる原因には、環境の違い以外でもストレスやグレード(血統)など様々な原因があります。
さらに、稚エビの時は綺麗だったのに、加齢のせいで、気づいたら色が薄くなっていたということがあります。
レッドビーシュリンプの色揚げ方法としては「ソイルを使う」「光量を強くする」「色揚げ効果のある餌を使う」の3点が最も効果があり、有名な方法です。
特に、ビーシュリンプに適したソイルを使うと、調子があがり、発色も良くなり、どんどん繁殖させることができます。
レッドビーシュリンプをメインで飼育したい方は、ソイルの使用はほぼ必須といってもいいでしょう。
ビーシュリンプ水槽で特におすすめのソイルは「アマゾニア」「水草一番サンド」です。
養分が豊富にあることで、適度に稚エビの餌(コケやバクテリア等)があり、稚エビの生存率が非常に高くなります。
さらに、水草一番サンドは、吸着能力も高いため、水質もエビが育ちやすい環境に安定させることができます。
ソイルについてはこちらの記事を参考にしてください。
また、レッドビーシュリンプの色揚げは、照明が明るいほど良いと言われています。
ですが、夜行性なので、光をあてる時間はきちんと決めましょう。
だいたい8時間程度が良いと言われています。
また、照明を消し(付け)忘れたということがないように、タイマーを使って夜になったら自動で消灯してくれるように設定しておくことをおすすめします。
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また、レッドビーシュリンプは個体が非常に小さいこともあり、コケ取り要員にはあまり向かないエビです。
基本的に、コケ取り要員として導入するのではなく、赤と白のバンド模様の体色を観て楽しんだり、美しい色を作出して楽しむエビです。
飼育データ
名称 | レッドビーシュリンプ |
---|---|
学名 | Neocaridina sp. |
難易度 | ★★★★☆ |
カテゴリ | エビ |
大きさ | 約2cm |
水質 | 弱酸性〜中性 |
水温 | 10℃〜28℃ ※推奨温度は25℃くらい |
寿命 | 約2年 |
価格 | 1匹で¥150〜数十万 |
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レッドビーシュリンプの繁殖
環境に適応すると、レッドビーシュリンプは水槽内で容易に繁殖が可能です。
繁殖方法は、特に注意することはなく、適温(25℃)を維持しておけば、勝手に抱卵し、産卵します。
抱卵してから、孵化までの日数は「63-(水温×1.6)=孵化日数」の計算式でわかるそうです。
また、個体が大きく、元気だと抱卵する頻度が上がるので、ビーシュリンプ専用の餌を与えてあげると、色揚げという観点からもより効果的です。
さらに、一度抱卵した個体を確認すると、次から次へと卵を抱えた親がみられるようになり、ほぼ毎日のように抱卵した個体を見ることができます。
特に、水換え直後は、水質の変化からなのかはわかりませんが、抱卵する確率がかなり上がりました。
注意点として、抱卵した個体がいる場合、水換えはより慎重に行いましょう。
水換えのストレスや抱卵した状態での脱皮が原因で、孵化に失敗する確率が上がってしまいます。
孵化後、稚エビ達も基本的にほっとけば水槽内のバクテリア・コケを食べて勝手に大きくなります。
しかし、テトラなど他の生体がいる場合、稚エビが捕食されることがあるので、大きい水槽にたくさんの水草を植えるなど稚エビの隠れ家を作る必要があります。
ビーシュリンプの繁殖がメインの場合は、熱帯魚を入れないのが一番です。
また、大型になるヤマトヌマエビも、稚エビを捕食することがあります。
魚も他のエビも入れていないのに、稚エビの生存率が低い場合は、カルシウム不足の可能性があります。
カルシウムが不足すると、脱皮不全になり死んでしまうことがあります。
カルシウムを補給するには、ほうれん草を与えてあげるといいでしょう。
柔らかいので、稚エビも食べることができます。
また、カルシウム不足には、水中の硬度が大きく関係しているので、念のため硬度を測ってみてください。
目安としては「総硬度:3〜4」を保つようにといわれています。
稚エビの死亡率が高い場合は、「特徴」でも書いたように、ソイルの使用も検討してみてください。
特におすすめなのが、アマゾニアや水草一番サンドです。
ソイルについては、下記のページを参考にしてみてください。
産卵直後の稚エビは、生まれた直後から、親と同じ赤と白のバンド模様をしています。
また、ビーシュリンプとヌマエビは、遠縁種のようで、ミナミヌマエビ(チェリーレッドシュリンプも含む)とは交配しません。
そのため、チェリーレッドシュリンプのように、先祖返り(原種に近い色に戻ってしまう)するようなこともありません。
その他、注意点として、稚エビはとても小さいため、フィルターに吸い込まれてしまうことがあります。
レッドビーシュリンプの繁殖目的で飼いたいと考えている方は、必ずフィルターの給水口に吸い込まれないようにスポンジフィルターを付けてあげてください。
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また、フィルターに吸い込まれたとしても、中でバクテリアを食べて生き伸びていることがあり、フィルターの掃除で中を開けた時に大きくなったレッドビーシュリンプが発見できるかもしれません。
レッドビーシュリンプの性格
自然界では、食物連鎖の最底辺に位置するエビ類は、基本的に臆病な性格です。
特にビーシュリンプは、他のエビよりも小さいことから他の魚がいると、なかなか前面に出てきてくれないことがあります。
しかし、慣れてくれば少しずつ前面にも出てくれるようになります。
レッドビーシュリンプの販売情報
レッドビーシュリンプが購入できるショップ情報はこちら!
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